あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.15 2019年8月号

Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.15 2019年8月号
が本日発売になりました。
今号はなんといってもアイラ特集!
アイラ島9つの蒸溜所の現在(いま)を紹介しているそうです。
そしてあるじ的に気になっているのがもう1つの特集で「ウイスキー×ラグビー」、 ラグビー日本代表の真壁伸弥選手と「Whisky Galore」編集長の土屋守氏がウイスキーラグビーについて対談した内容が掲載されているそうです。
あと2ヶ月ちょっと9月からラグビーのW杯も始まるので、どんな内容なのか楽しみです。
などなど最新号は面白そうなので、あるじもこれから出勤するのですが、その途中で買ってお店に行こうと思います。

神戸・六甲山に蒸溜所

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が出来るそうです。
徳島にあるアクサスという会社が、六甲山にあった製薬会社の保養所を今年の5月に買い取り、そこを改装して来年11月からウイスキーやスピリッツを製造する蒸溜所にするのだそうです。
そして見学出来る様にし、試飲が出来る施設も併設するそうです。
まあそういえば昔「六甲の美味しい水」なんてミネラルウォーターがあったぐらいなので良い水が出るのかもしれませんから、せっかく六甲山なんて場所に蒸溜所を造るのならば、ちゃんとした蒸溜所を造ってもらいたいですね。

スコッチ&インディアンウイスキー以外ベスト10!

f:id:barvirgo:20190629162701j:plain:right:w300昨年(2018年)のウイスキー出荷量が発表されていますが、その中でスコッチウイスキーとインディアンウイスキー(インドのウイスキー)を除いたベスト10がちょっと面白いというか気になったので紹介します。
まずスコッチとインドを除くと残るのはアメリカ、カナダ、アイルランド、そして日本のウイスキーがベスト10に入ります。
いわゆる5大ウイスキーといわれる国のウイスキーがしっかりベスト10に入ってくるわけです。
そしてここでの1位2位は順当に1位「ジャックダニエル」、2位「ジムビーム」となっています。
まあインドほどではないにしろ巨大マーケットを抱えるアメリカの自国ウイスキーなのでまあ当然といえば当然で、あるじがちょっと気になったのもここではありません。
ランキング下位ではありますが第10位にまず「メーカーズマーク」が入っていることやジャパニーズウイスキーについてちょっと面白いなと思ったのです。
「メーカーズマーク」は日本ではサントリーさんが一生懸命クラフトバーボン、「手づくりだからこその味わい。」と銘打って販売しているウイスキーです。
「手づくり」、「クラフトバーボン」と謳っているのです。
にも拘らず昨年の出荷量220万ケース(1ケース9L換算)を誇るのです。
本数に直すと2,640万本、1日あたり72,300本が売れているのです。本当に凄い量ですよね!
毎日これだけの量が売れているという事はこれと同数かそれ以上造っていないといけないわけです。
とても手づくり出来るとは思えないし、「メーカーズマーク」以上に売れているアメリカのウイスキーは1位2位の「ジャックダニエル」、「ジムビーム」、それと7位8位の「シーグラム7クラウン」と「エヴァンウィリアムズ」しかないのですから「メーカーズマーク」がクラフトバーボンというのにはすごく違和感を覚えます。
そして5位6位9位にジャパニーズウイスキーがランクインしています。
5位はサントリーの「角」、6位はニッカウヰスキーの「ブラックニッカ」で、これは今の日本のウイスキーブーム、国内2大メーカーの主力商品ですからさもありなんと思うのですが、気になるは9位です。
なんと9位にはサントリーの「トリス」が入ったのです。
まあ「トリハイ」だのハイボールでよく飲まれているようなので言われてみればそうなのか!とも思いますが、昨年の出荷量230万ケースでしかもこれは缶の「トリハイ」に使用した分もボトルに換算して出した数字だそうなので、まあ間違ってはいないのだろうけど数字として如何なんだろう?とも思いますし、「トリス」がジャパニーズウイスキーとして国際社会に認知されるのもあるじ的にはちょっと微妙な気がしてしまうんですよね~・・・
という訳でスコッチウイスキーとインディアンウイスキーを除いたベスト10、最後に簡単に順位だけ改めて紹介します。
1位 : ジャックダニエル
2位 : ジムビーム
3位 : ジェムソン
4位 : クラウンローヤル
5位 : 角
6位 : ブラックニッカ
7位 : シーグラム7クラウン
8位 : エヴァンウィリアムズ
9位 : トリス
10位 : メーカーズマーク

Ardbeg Masters Of Smoke Bartender Education Programme

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スコットランドアイラ島シングルモルトウイスキーアードベッグ」、この「アードベッグ」がもっとアードベッグについて世界中のバーテンダーに深く学んで広めてもらおうと今年の9月からスタートさせるのが、Ardbeg Masters Of Smoke Bartender Education Programme (アードベッグ・マスターズ・オブ・スモーク・バーテンダー・エデュケーションプログラム)です。
実際にはどんなプログラムなのかまだ分かりませんが、こちらアードベッグのサイトから簡単に登録出来て、プログラムがスタートする際にはメールが届くそうなので、おそらくネットを通して学ぶプログラムだろうと思われます。
そしておそらくこのプログラム自体は英語で進められるものだと思うのですが、アードベッグについて深く学ぶチャンスですし無料(ただ)で学べるそうなので、是非バーテンダーの皆さんは登録をしてメールが届くのを待ってみてください。
またバーテンダーじゃない方も、登録ページバーテンダーであるかどうかを確認する項目などはなかったので、アードベッグについて知りたいと思うのであれば、登録してみても良いのではないかと思います。
という訳で、現在事前登録受付中なので是非皆さん登録してください。
因みにあるじ既に登録しております。
そして改めて、「アードベッグ・マスターズ・オブ・スモーク・バーテンダー・エデュケーションプログラム」の登録ページはこちらをクリックしてください。

ダブリンにまた1つ

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ウイスキー蒸溜所が誕生しました。
その名もRoe & Co distillery (ローアンドコー蒸溜所)、酒類業界最大手のディアジオが建てた蒸溜所です。
Roe(ロー)はGeorge Roe(ジョージ・ロー)、19世紀アイリッシュウイスキー黄金期を築いたディスティラーの名前からとったそうで、ディアジオとしては2017年からブレンデッドアイリッシュウイスキーを発売していたそうです。
そしてこの度アイルランドの首都ダブリン、やっぱりこの地区なのねと感じるリバティ地区、元ギネスパワーステーションの建物を改装して蒸溜所にしたそうです。
何であるじがこの地区と感じたかというと、リバティ地区にはティーリング蒸留所誕生以降、一昨年にはピアーズ・ライオンズ蒸溜所、そして今年2月にダブリン・リバティーズ蒸溜所が誕生していてこの蒸溜所で4つ目、またアイルランドイングランドに支配されていた時代が長いので、Liberties(自由)と名のつくこの地区への想いがアイルランドの方は強いのかなと思ったからです。
またこのリバティ地区内に4つの蒸溜所があるという現状は、見学を考えるウイスキー好きには堪らない状況になったなと感じました。
同地区にはギネスのストアハウスもありますしね。
でこの蒸溜所、ポットスティルを3基備え、2回蒸溜と3回蒸溜のシングルモルトウイスキーも造れれば、アイルランド伝統のシングルポットスティルウイスキーも造れるそうです。
そして何といっても最大の特徴が上の写真、中央に男性1人で後の8名は女性ですが男性はディアジオのCEO、Ivan Menezes(イバン・メネゼス)氏でこの蒸溜所のスタッフではありません。
そう残りの女性陣がこの蒸溜所のスタッフで、要はこのローアンドコー蒸溜所はマスターディスティラーからマスターブレンダー、またマーケティングダイレクターなど全て女性スタッフだけで運営される蒸溜所なんだそうです。
スタッフの中に何人か女性ではなく全て女性、蒸溜所の規模も決して小さくないので本当に凄い事だし素敵な事だと感じました。
今月21日からは見学も出来るそうなので、ダブリン内他の蒸溜所などと合わせ、あるじももちろん検討いたしますが皆さん是非ダブリンを訪れ、ローアンドコー蒸溜所の見学を検討されてみては如何?

The Millionaires' Club (ザ・ミリオネア・クラブ) 2019

f:id:barvirgo:20190611154233p:plain:right:w350毎年前年度の世界のお酒の売上げをまとめ、100万ケース(1ケース9L換算)以上売れたお酒の数量とランキングを発表しているThe Millionaires' Club(ザ・ミリオネア・クラブ)が先日2018年度の結果を発表しました。
まず全体ですが、スピリッツの売上げで見ると昨年は24億ケース、対前年で11.1%増えたそうです。
その中でも相変わらずウイスキーは好調で3億7,500万ケース、対前年2.8%増だそうです。
あとベースの数量が低いという事もあるのかもしれませんが伸び率で高かったのがテキーラ&メスカルで、対前年6.6%増だったそうです。
近年はジン・ブームの雰囲気が強いので、これはちょっと驚きでした。
そしてスピリッツ全体で一番売れたのは今年も「ジンロ」、7,800万ケースで第2位の「オフィサーズチョイス」(インディアンウイスキー)3,400万ケースの倍以上、韓国の皆さんどれだけ「ジンロ」飲んでんだ!って感じです。
また第2位、第3位(マクダウェルNo.1)はインディアンウイスキー、第7位・8位にもインディアンウイスキーと、ここも変らずインドの皆さんはよくウイスキーを飲むな!って感じです。
という訳であるじの大好きなウイスキーを見ていくと、上位は先ほど書いたとおりインドのウイスキーで1位に「オフィサーズチョイス」、2位に「マクダウェルNo.1」、3位「インペリアルブルー」の4位に「ロイヤルスタッグ」、そして5位にやっと世界ナンバーワンスコッチ「ジョニーウォーカー」、6位にアメリカナンバーワンウイスキーの「ジャックダニエル」が続くというここ数年変らない上位陣が形成されてます。
またサントリーが買収してからの「ジムビーム」の伸びが凄く、ここ数年で順位を大きく上げてきて昨年は前年比10%増の970万ケースの第8位、アメリカンウイスキーナンバーワンの「ジャックダニエル」(1,330万ケース)を伸び率から見ても射程圏に入ってきたのか?って状況になっています。
またサントリーの「角」も順位こそ1つ落として19位ですが、ついに500万ケースまで伸ばし、原酒の在庫の兼ね合いもあるとは思いますが、どこまで今後伸びていくのか気になります。
そしてもちろんニッカの「ブラックニッカ・クリア」も堅調に伸び、こちらは320万ケースで順位を2つ伸ばし24位まで上げてきました。
因みにあるじがこのザ・ミリオネア・クラブのチェックを始めた頃は「ブラックニッカ」は100万ケースに至らず掲載されていませんでしたから、隔世の感があります。
あとあるじ的に気になるのはスコッチで、まだまだブレンデッドの方が売れていますが、その中で「グレンフィディック」、「グレンリヴェット」は140万ケースに120万ケースとこの2ブランドだけが100万ケース以上売り上げていて、本当に凄いなと思います。
という訳で「ミリオネア・クラブ 2019」ウイスキー以外のカテゴリーのお酒についても当然100万ケース以上売れているものは全て紹介しているので、色々その他のお酒がどれだけ売れているのか気になる方はこちら、「ミリオネア・クラブ 2019」をご覧下さい。

The Islay Info App (ジ・アイラ・インフォ・アプリ)

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というスコットランドアイラ島の情報などが全て収まった、スマートフォンタブレットに対応したアプリが誕生しました。
もちろん現地で作られたアプリなので英語がメインですが、その他14ヶ国語に対応しています。
但し、残念ながら中国語があるのに日本語はありません。
そこの残念さはありますが、アイラ9つの蒸溜所の情報(オープンタイムやツアーについて)やレストラン情報、ショップ・観光地情報にイベント情報やタクシー情報などなど、本当にアイラに関する情報は全てカバーしているんじゃないかと思えるぐらい掲載しているそうです。
また嬉しいのはアプリで蒸溜所ツアーやレストランの予約、タクシーの配車なども出来るそうです。
もちろん上記に書いた以外にも沢山の情報が載っていてアプリ代は3.99ポンド、アイフォンで見ると日本円で現在480円でダウンロード出来るようです。
なのでアイラ島に行くと決めてからダウンロードされても良いですが、今からダウンロードして色々した調べして見るのも楽しいんじゃないかと思うので、こちらThe Islay Info Appをご覧になり宜しければ皆さんのスマフォ等にダウンロードしてください。