あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 サボテン?

昨夜お見えになったお客様にも聞かれたのですが、「テキーラ」の原料はサボテンではありません。しかし、なぜだかは分かりませんが、多くのお客様は「テキーラ」がサボテンから出来ていると思っているようなのですが、このブログをご覧の皆さんもそうなのでしょうか?
結論から言いますが、最初に書いたとおり「テキーラ」の原料はサボテンではありません。では何から出来ているのかと言うと「竜舌蘭」という植物が原料になっています。「竜舌蘭」はどちらかというとアロエに似た植物で、その葉の形が竜の舌の様だという事で「竜舌蘭」と言うそうです。
また「竜舌蘭」はユリ目竜舌蘭科なので、植物の分類としてもサボテンとは違うようです。
ちなみに「竜舌蘭」は100年に1回しか咲かないと言われるぐらい、その花が咲くのを見られるのは稀だそうです。(実際には日本で30年〜60年。亜熱帯地域で20年〜30年ぐらいだそうです。)
そしてテキーラの場合は、その「竜舌蘭」の中でもアガベ・アスール・テキラーナ」(別名:ブルーアガベという種類から造られないと「テキーラ」とは言わないそうです。そして造られる地域も決められていますので、それ以外の「竜舌蘭」や違う地域で造られているものは、「ピノス」とか、「メスカル」というそうです。またメキシコでは、これらのお酒の総称としても「メスカル」といっているそうです。
ですから「テキーラ」はメキシコの中では高級なお酒ということになるようですね。
で、細かいことをこれ以上書いてもなんなので最初に戻りますが、「テキーラ」はサボテンから造られる物ではないという事を覚えて頂ければ幸いです。