あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 酒屋でさえ

間違えて持ってくる物があります。
それはお酒ではなく、皆さんもご存知のジンジャーエールなのです。
ジンジャーエール?と不思議に思われる方も多いと思いますが、BARでよく使われるジンジャーエールウィルキンソンという銘柄があるのです。
ウィルキンソンなら知ってるし、好きだという方も多いでしょう。
しかし、「甘口」「辛口」があるというのを知っていらっしゃる方は少し減ってくると思うのです。
しかも「ドライジンジャエール」が「甘口」で、
ジンジャエール」が「辛口」だとご存知の方は結構少ないと思うのです。
普通に考えると、「ドライ」の方が「辛口」だと皆さん思われますものね。
しかし困ったことに本当に「ドライ」の方が「甘口」なんですよね〜・・・。
だから酒屋に「ドライジンジャエール」と注文すると「辛口」の方を持ってきたり、また逆のパターンで持ってきたりすることが時々あるんですよ。
どうしても「ドライ」=「辛口」というイメージがあるのでしょうね。
因みにウィルキンソンの販売元であるアサヒ飲料さんによると、ここでいう「ドライ」というのは、『「さっぱり、さわやか、軽い」というような意味あいがあり、「辛口」を意味するものではありません。』とのことでした。
それからジンジャエールの方はイギリス産の正統な味で辛みも強いものだそうで、「ドライジンジャエール」1920年代にアメリでつくられソフトな味となっているそうです。
また1989年に表記の見直しを行なったそうで、「ウイルキンソン」を「ウィルキンソン」に、「ジンジャーエール」を「ジンジャエール」に変更されたそうです。
まぁ!そんな「ジンジャエール」、かなり味が違うのでBARでは使い分けたりしているのですが、皆さんもどのぐらい違うのか?たとえばジンバックというカクテルを両方の「ジンジャエール」で作ってもらい、味くらべするのも楽しいかもしれませんよ。
但し、両方の「ジンジャエール」が置いてあるBARじゃないと駄目なんですけどね。