あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ジンについて

以前にも少し説明しましたが、今回は簡単にオランダ系の「ジュネバ」といわれるジンと、イギリス系の「ロンドンドライ」といわれるジンの造り方の違いを説明したいと思います。
オランダ系のジンは、原料のライ麦、ジャガイモ、とうもろこし等を大麦麦芽酵母を使って醗酵させ、そのモロミを単式蒸留器で蒸留し、そこにジュネパーベリーやコリアンダーなどのボタニカル(草根木皮)を加え、もう一度蒸留して造られているそうです。
そしてイギリス系のジンの造り方はというと、主原料は殆ど変わりませんが、醗酵させたモロミを単式蒸留器ではなく連続蒸留器で数回蒸留し、純度の高いアルコール(ニュートラルスピリッツ)を先ず造るそうです。
で、そこに加水して一旦アルコール度数を60度程度に下げたところで、やはりジュネパーベリー等のボタニカルを加えて、今度は単式蒸留器で蒸留するそうです。
また、どちらも最終的に加水してアルコール度数の調整はしますが、オランダ系は期間の長短はありますが樽などで貯蔵をし、イギリス系は貯蔵したりはしないそうです。
以上簡単ではありますが、代表的なジンの造り方を紹介させて頂きました。


ついでと言ってはなんですが、ここで「あるじの店」で飲めるジンも紹介致します。
イギリス系・・・「ゴードン・ドライジン」「タンカレー・ドライジン」「タンカレー・ナンバー10」「ビーフィーター・ドライジン」「ブードルス・ドライジン」「ボンベイサファイヤ」「ピムリコ・ドライジン」「キングスバリー・ビクトリアンヴァットジン」「ヘンドリックス・ジン」「プリマス・ジン」「オールドチェルシー・オールドトムジン」「ブラックウッド・ジン60°」「ファイティングコック・ドライジン
オランダ系・・・「ボルス・ジュネバ」「ノールドジュネバ15年」「ヴァンウィー・ストーンジャグ」「ヴァンウィー・3年」「ヴァンウィー・20年」「デ・カイパー300周年・ジュネバ」「シュリヒテシュタインヘーガー」
プレミアムジン・・・「シタデル・ジン」
以上ですが、イギリス系だからといって全てイギリスで造られているジンというわけではありませんし、オランダ系も全てオランダで造られているジンというわけではありません。
まぁ20種類ほどですが、ジン好きの方もまだジンをさほど飲んだ事の無い方も、是非色々あるので飲み比べてみてください。