あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 軽くショック!!

昨日はちょっとショックな事がありました。
1つは、カクテルのオーダーだったのですが、「マレーネ・デートリッヒ」下さいと 言われ、「ハイ!」と返事したところ、それにビックリされたのです。
と言うのもそのお客様曰く、今まで行ったBARでは知らないと言われるか、調べてから作ってもらうとかで、すぐに返事をしてもらった事が無いそうなのです。
で、今までが、どこに行っても「マレーネ・デートリッヒ」を知らないBARばかりだからとはいえ、注文しておいて「知ってるんですね。」はないだろうと思うし、思っていても口にして欲しくなかったな、と思うんですよね。
また、「どこのBARに行っても知らないと言われるんです。」と言われると、どれだけのBARに行かれているかは聞かなかったけれど、結構多くのバーテンダーが勉強不足でカウンター内に立っているんだなぁとも思い、それも悲しくなってしまいました。


それともう1つ、深夜に近くでBARをやっている後輩が来たのですが、その後輩曰く、最近上京して来た22歳の経験も無い男の子がいきなり赤坂でBARを始め、右も左も分からないでやっているにも拘らず、普通にお客様が見え、それなりにやっていけてるそうなのです。
って事は、お酒の知識とか扱う技術とか接客のマナーとか何も知らなくてもお客様が入るという事で、あるじが今まで積み重ねてきたものは何だったんだろう?とちょっと悲しくなってしまったのです。
まぁそんなBARはいずれ淘汰されるとは思うのですが、もし長く続くようならば、BARはお酒だけ出していればいいのか?と、ちょっと不安にもなってしまいます。
ってな訳で、昨夜はちょっとショックな事があったので、思わず愚痴らしてもらいました。