「スコッチと銭湯」
- 作者: 田村隆一
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 1998/03
- メディア: 文庫
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内容としては、前半はスコッチ好きの作者がスコットランドに行った時の話が中心で、後半は銭湯にまつわる話などを書いたエッセイ集でした。
因みにあるじは、最近本を読むことがめっきり減ってしまったのと、詩なんて高尚な物は昔から読まなかった事もあり、この本に出会うまで田村隆一氏を知りませんでした。
しかしこの本を読み、田村氏が酒好きで、しかもスコッチが好きだったのだという事はしっかり伝わりました。
また、田村氏がスコットランドに行かれたのはだいぶ前の事らしく、今なら「アイラ」というところを「アイレイ」と書いてあったり、「エルギン」を「エルジン」と書いてあったりし、自分がこの世界(バーテンダー)にはいったばかりの事をちょっと思い出したりしました。 (そうそう、昔は皆アイラなんて言わずアイレイって言ってたなぁ〜・・・)
それと、自分も行かなくなって何年も経ちますが、この本を読むと今はどうか分かりませんが、銭湯の良さみたいなものが伝わってきます。
なので、なかなか近くに銭湯も無いのですが、たまには足をのばし銭湯に行ってみたくもなりました。
で、風呂上りにスコッチをクイッ!と1杯、ちょっとひっかけ田村氏のように飲んでみるのも良いかなぁ、と思いました。
てな訳で、読みやすい本ですし、宜しければ皆さんもちょっと読んでみては如何?(因みにこの本を出版しているK事務所には、「あるじの店」のおきゃくさまがいらっしゃるんですよ。でもこの本の事は知らなかったんですがね。)