「マデイラワイン」
一昨日、「マデイラワイン」の セミナーに行ってきました。
「マデイラワイン」、 今まで「あるじの店」にも置いていないし、あるじ自身殆ど飲んだ事も無いお酒だったのですが、BARのあるじとして折角「マデイラワイン」を造る会社の社長が来てセミナーを開いてくれるというので、これを機会に少しは勉強しなくてはと思い、行って来たのです。
で、折角セミナーに行ったので、ここで「マデイラワイン」について自分が学んだ事を少し説明したいと思います。
「マデイラワイン」は、シェリーやポートワインと並ぶ世界三大酒精強化ワインの 1つで、ポルトガル領マデイラ島で造られるワインです。
マデイラ島はポルトガルの首都リスボンから南西に900km離れたところ浮かぶ佐渡ヶ島ほどの大きさの島だそうですが、ポルトガルというよりは(モロッコに近いので)アフリカじゃないの?なんてあるじ思ってしまいました。
造り方としては、他の酒精強化ワインと似ていて、ブドウを破砕・搾汁し、発酵させている途中でアルコール分96%のグレープスピリッツを加えて発酵を止め、 澱引きして、熟成させるそうです。
そして、最大の特徴は工程の最後の部分の熟成にあるそうです。
で、その熟成法というのは、熱を加えて熟成させる事なんだそうです。
というのも、熱を加えて熟成させる事によって余分な成分が蒸発し、ワインの旨味成分が凝縮されるそうです。
で、この熟成法を酸化熟成というらしいのですが、こうする事でボトリング後のワインの栓を抜いても、中のワインは半永久的に劣化せず、冷やしたりする必要もないそうです。
品種としては、黒ブドウの「ティンタ・ネグラ・モーレ」(全体の80%)と、白ブドウの「セルシアン」・「ヴェルデーリョ」・「ブアル」・「マルヴァジア」があるそうです。
そして白ブドウ品種の物は熟成タイプの「マデイラワイン」に使われるそうです。
全体に味わいとしては、甘いのは甘いんですが、思っていたよりは甘みは強くなく、その中に酸味があって、味を凝縮したブドウって感じですね。
思った以上に美味しかったのと、扱いやすいワインなので、4月から2種類ほど「あるじの店」でも置く事にしたので、興味のある方は飲んでみてください。