あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「軽井沢12年」

barvirgo2008-05-02

これはメルシャンが造っていたジャパニーズシングルモルトウイスキーです。
で、これは知ってるよ〜!と言う方も当然いらっしゃると思いますし、自分などはちょっと前までは知ってて当然、ぐらいな気もしていました。
が、自分が知っているから皆が知っているとは必ずしもいえないと思い、この「軽井沢12年」についても簡単に説明したいと思います。
まず最初にも書きましたが、これはメルシャンが造っていたのですが、やはりあまり売れなかったのか?現在蒸留所はほぼ休止状態にあり、且つメルシャン自体がキリンビールの傘下に入ったので、現在の販売はキリンビールが行っています。
因みにメルシャンがウイスキー造りを始めたのは、メルシャンの前身である大黒葡萄酒株式会社時代の1946年(昭和21年)、大日本果汁から原酒を買って「オーシャンホワイト」を販売したところから始まり、1952年(昭和27年)に長野県塩尻にてモルトウイスキー造りを始めましたが、より本格的なウイスキー造りをするために軽井沢に蒸留所を建設(昭和30年)し、翌年より生産を開始したそうです。
そして1958年(昭和33年)、他社に先駆けスコットランド産大麦を輸入し、原料に使用したりもしたそうです。
また1976年(昭和51年)に「軽井沢」(これが何年物なのかはちょっと分からないのです)が発売されたのが、日本で最初に発売された国産のモルトウイスキーであったそうです。
まっ、こんな「軽井沢12年」というか、軽井沢蒸留所、自分も一度見学に行きましたが、とても良い所で、マルス同様再び再稼動して欲しいと思っています。
きっと再稼動する時にはキリンビール軽井沢蒸留所になるのかもしれませんが、無くなってしまうよりはましなので、「軽井沢12年」が売れ、再びポットスティルに火が入るのを楽しみに待ちたいと思います。