あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「マッカラン」

barvirgo2008-06-19

一昨日ですが、「マッカラン」のセミナーに行って来ました。
今回は「ファインオーク」をメインとしたセミナーでしたが、 「マッカラン」について、今まで知らなかった事を沢山聞く事が出来、とても勉強になりました。
なので、ここで簡単に聞いてきた事を書きたいと思います。
マッカラン」と言えば、まず思い浮かぶのがシェリー樽熟成、原料の大麦もゴールデンプロミスと以前はよく言われていましたが、数年前からは通常のシェリー樽熟成だけでなく、「ファインオーク」というシェリー樽で熟成した物と、バーボン樽で熟成した物をバッティングした商品も展開しています。
で、今回はその「ファインオーク」をアピールする為のセミナーだったと思うのですが、始めて知った事としては、シェリー樽はスパニッシュオークだけだと思っていたら、「ファインオーク」にはアメリカンオークのシェリー樽も使っているという事でした。
なので、「ファインオーク」はスパニッシュオークのシェリーとアメリカンオークの  シェリーにバーボンカスクの3種類の樽で熟成された原酒を使っているそうです。
因みにバーボン樽は「ワイルドターキー」や「ジャックダニエル」に預けている物を回収して使っているそうです。
シェリー樽は数社使っているそうですが、代表的なところで「ティオペペ」や「サンデマン」に預けているそうです。
また、原料の大麦も現在ではオプティックが主流で、ゴールデンプロミスは殆ど 使ってなく、これからは全く使わないで、新しい品種のミンスローというのを使うそうです。
そして、今回初めて聞いた言葉に「THE SPENT LEES」というのがあり、蒸留する際ポットスティルから出てきたニューポットの最初の部分をフォアショットとかヘッドと言い、樽詰めに回す部分はミドルカットとかハートと言い、最後の部分を テールとかフェインツと言うのは知っていたし、フォアショットやフェインツは再度 蒸留に回されるのも知っていたのですが、「マッカラン」ではフェインツの後を  「THE SPENT LEES」と言って、この部分が約40%でそれは全て廃棄してしまうとの事だったので、これにはちょっと驚きでしたね。
因みに樽詰めに回されるミドルカットは約16%で、他社が20〜30%ぐらいのところ、うちは16%なんだと自慢していました。
こういったプチ自慢、あるじ好きです。
まっ、他にもいろいろ聞いては来たのですが、全部書くと大変なので、もっと聞きたい方は「あるじの店」まで是非聞きに来て下さい。