あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「ヘンドリックス・ジン」

barvirgo2008-11-28

昨日は「ヘンドリックス・ジン」のセミナーに行った話を簡単に書いただけだったので、今日はもう少し詳しく「ヘンドリックス・ジン」について書いてみたいと思います。
「ヘンドリックス・ジン」は、昨日も書きましたが、スコットランドのジンです。
あるじ思うに、スコットランドというのがとても大事で、イギリスのジンではありますが、所謂「ロンドンドライ」と言われるジンとは一線を画しており、イングランドのジンではないのです。
まっ!それはおいといて、このジンは、シングルモルトウイスキーの「グレンフィディック」や「バルベニー」、ブレンデッドウイスキーの「グランツ」で知られるウイリアム・グラント&サンズ社の製品で、スコットランドはローランド地方、グラスゴーに近い海辺の街ガーヴァン(Girvan)にあるそうです。
また、蒸留所はとても小さく、全て1人のスタッフが行っていて、1バッチ(1回の仕込み)で450リットルしか造れないそうです。
そして原料は、オランダから96.4%のニュートラルスピリッツを仕入れ、それに 11種類のボタニカル(香草・薬草・種子類)と、薔薇の花びらのエキスにキュウリのエキスを加えているそうです。
そして仕込み方法も変わっていて、ベネットスティル(1860年製)とカーターヘッドスティル(1948年製)という2つの単式蒸留器で、薔薇の花びらとキュウリのエキス以外を蒸留し、それを併せ、最後に薔薇の花びらとキュウリのエキスを加えて造っているそうです。
で、実際に飲んでみると、ほんのりとジン独特のジュネパーの香りの中に薔薇やキュウリが感じられます。
ただ、本当に僅かの香りなので、セミナーでは「冷凍庫で冷やして」と言っていましたが、あまり冷やしすぎると香りが消えてしまうので、あるじとしてはせいぜい冷蔵庫で冷やすぐらいの方がよいと思います。
そんな訳で、ちょっと面白いジンなので、是非皆さんも試しに飲んでみてください。
もしかしたら嵌まるかもしれませんよ。
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