あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 あるじ スコットランド西海岸を往く −13−

barvirgo2009-11-15

オーバンの街、そして蒸留所
9月23日(水)、午前11時のフォートウィリアム発オーバン行きのバスで、オーバンの街に向かいました。
フォートウィリアム・オーバン間は、列車で行き来する事も出来るのですが、結構遠回りになってしまうので、バスで移動する方が早く便利なのです。
そしてもちろんここでも、ハイランドローバーのパスが使えるのです。
で、バスに揺られること約1時間半、オーバンの街に到着です。
オーバンの街はスコットランドの本や、ネットで検索して見た写真より数十倍も 素敵な街でした。
これはバスが街に近づき、高台から街を見下ろす感じで視界に入って来た時からうかがえたのですが、この時はカメラを用意していなかった為、残念ながら写真は街に入ってからだけになってしまうんですよね。
で、オーバンの街に着いてまず最初にした事は、フェリーのチェックです。
前日(22日)、スカイ島から本土に戻るフェリーが欠航していたので、オーバン・ マル島間のフェリーは大丈夫か?やっぱりちょっと気になりましたからね。
結論から言うと、全く問題無かったです。っていうかオーバン・マル島間のフェリーはとても大きく、ケナクレイグ・アイラ間(若干ですが外洋に出ます)のフェリーよりも大きいんですよね。正直、何でこんなに大きいんだ!って感じです。
ただ、それだけ大きかったので、ちょっとやそっと海が荒れても欠航になる心配が無いので、オーバン・マル島の観光を考えている方には安心だと思います。
で、フェリーが大丈夫と分かったのと、オーバン蒸留所の見学も午後2時からと 時間があったので、同行のお客様が日本で聞いたというシーフードのスタンドでサンドイッチを買い、フェリーの待合所で食べ、その後街中を少し散策し、お土産なども買いました。

左:オーバンの街、高台には街のシンボル、マッケイグスタワー    中:シーフードの売店、売り子のお姉さんが可愛い顔して江戸っ子みたいでした。    右:街中で見かけた赤いポスト
そして午後2時、この日2ヶ所目、この旅3ヶ所目の蒸留所見学です。
オーバンの街に在って、その名もオーバン蒸留所(Oban Distillery)、蒸留所の多くはイングランドに税金を払うのが嫌で、ウイスキーを密造していた過去が ある為、辺鄙な場所、行きにくい場所に在ることが多いのですが、このオーバン 蒸留所は街のど真ん中にあります。
しかも元々はもっと大きな蒸留所だったらしいのですが、蒸留所の周りにどんどん街が形成されたらしく、今は小さい、そして大きく拡張も出来ない蒸留所になってしまったのだそうです。

左上:蒸留所入り口   中上:レセプション及び売店    右上:マッシュタン、かなり大きいです。  左下:ウォッシュバック  中下:ポットスティル、右初溜、左再溜  右下:スティルマン、蒸留中でした

左:インタミディエイト・スピリット・レシーヴァー、樽詰めにまわす原酒(ニューポット)はこの中に   中:蒸留所裏の崖、この崖も蒸留所が拡張出来ない原因の1つだそうです 右:蒸留所マネージャーの部屋から見たオーバンの街
そして今回、蒸留所を見学して感じたのは、オーバンは14年物に相当拘っているんだなぁという事です。
説明を聞いてもそうでしたし、売店で売っているのも14年物だけでしたからね。
ただ、これはこれで良い事だとも思いました。それだけ自分達が造り続けている味に自信があるという事でもありますからね。
また、そんなオーバン蒸留所に今年からマネージャーに新しい方が赴任して来たらしく、その年齢が何と28歳なんだそうです。
しかも蒸留所には同じ年の方がもう1人居るそうですが、28歳というのは最年少なんだそうです。
今後無事切り盛り出来るのか?今後の商品の事を考えると、ちょっと気になったあるじです。                                    つづく
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