あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「サンテティエンヌ」の          

barvirgo2009-11-18

セミナーに行って来ました。
サンテティエンヌ」とは、カリブ海に浮かぶフランス領マルティニーク島で造られているラムの銘柄です。
そのラムについて話を聞いて来たので、 それをここでは簡単に書かせて頂きます。
まずこのラムを造っているのは、「グループ イブ アヨ」という地域に密着した会社のシモン蒸留所というところだそうです。
このシモン蒸留所、先に書いたとおりマルティニーク島に在ります。
このマルティニーク島、ラム好きの方には結構有名な島で、この島で造られるラムは品質も高く人気も高いんですよね。
で、島には7つのアグリコールラム*1を造る蒸留所*2があり、その1つがシモン蒸留所というわけですね。
そして、この島で造られるアグリコールラムは全てフランスのAOC(アペラシオン・オリジン・コントローレ)に則って造られているそうです。
このAOCの規定は結構厳しいらしく、サトウキビの収穫時期(1月〜6月)とか、 ノーアルコホールコンテンツ(お酒のアルコールを除いた部分のエッセンス)の量が100ℓあたり225g以上なくてはならないとか、蒸留は連続式で行われなければならないとか、ボトリングまで全生産工程が島内で行われなくてはならないとか、熟成ラムは最低3年寝かさなくてはならないとか、色々あるそうです。
またマルティニーク島では、エンジェルシェア(1年間に樽の中から蒸発等で減ってしまう量)が約8%もあるそうで、その減った分は同じ年に蒸留した他の樽の ラムで毎年補充するのだそうです。
そうしないと無くなっちゃう場合があるそうです。(まっ、確かに!)
そして、その事によって味わいには独特さが出るのだそうです。
また熟成の樽は、基本的にはバーボン樽(ジャックダニエル)やコニャック樽を使い、それ以外にもシェリー樽等も使っているそうです。
で、ここに書いた以外にも色々聞いては来たのですが、書ききれないのと書くのが下手なのとでまとまりがなくなってしまいましたので、詳しく知りたい方は「あるじの店」に御来店ください。
もう少しちゃんと説明させて頂きます。
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*1:サトウキビを搾って取ったジュースをそのまま使って造るラム

*2:シモン蒸留所、デパズ蒸留所、セントジェームス蒸留所、ラマニー蒸留所、 クラスース・ド・メデュイール蒸留所、ネイソン蒸留所、ラ・ファポリテ蒸留所