あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ハイランド牛、山崎蒸留所へ往く!

barvirgo2009-12-06

僕は(右写真)ハイランド牛の「萌え萌え」(ヨメ命名)です。
スコットランドはマル島から 日本にやって来ました。
で、先週の日曜日、ご主人様(あるじ)がサントリーの山崎蒸留所へ行くと言うので、僕もウイスキーの本場スコットランド生まれの牛としてはジッとしていられず、一緒に行って来ました。

新幹線の乗るのも初めて、京都を訪れるのも初めてで、ドキドキしちゃいました。
そして、初めて訪れた山崎蒸留所は、僕の国とはだいぶ雰囲気の違う場所に在りました。

左:JR山崎駅(看板)  中:駅にあった山崎蒸留所の方向を示す看板  右:線路沿いを歩いていると見えてくる山崎蒸留所
蒸留所の奥には色づき始めた天王山が見えたのですが、蒸留所に行くまでは 普通の家々が並ぶ住宅街なのです。

左:ウイスキー館の前で記念写真  中:ウイスキー館の中には昔の広告が  右:蒸留所のセミナールームから見た景色
で、蒸留所に着くと、先ずウイスキー館で待つように言われ、そこで待っているとセミナールームに案内され、前蒸留所長の松山氏が来てくれて蒸留所内を案内してくれました。

左:日本最古の蒸留器(ポットスティル) 中:カシワの木、樽材になる木です。 右:蒸留所内を一般道が通っています。





2基のマッシュタン(糖化槽)、そしてその前で記念写真、糖化の温度は63度で、それより高いとモルト酵素が死んでしまうし、それ以下だと充分な糖化が出来ないそうです。
なので大きい方のマッシュタンでも、内部の温度はどこを測っても誤差は1〜2度だそうです。

左:ウォッシュバック(醗酵槽)の上で記念写真 中:スティルハウス、広すぎて全部のスティルを1つのフレームにおさめられませんでした。 右:ウォッシュスティル(再溜釜)と松山氏
一般の見学では醗酵室には入れてくれないそうですが、僕はたまたま入れてもらえたので、ここでも記念写真を撮っちゃいました。
で、発酵は3日掛かるそうです。そして投入するイーストも数種類使っているそうですが、形状としてはドライでもなければリキッドでもない半生状態の物を使っているのだそうです。
また蒸留もスチームもあれば直火もあるそうで、この日も蒸留していて、スティルの側に立たせて貰ったのですが、とても熱かったです。

左:スティルハウスで記念写真   中:ポットスティルの側は熱い!   右:スティルの中を覗いたら、グラグラしているのが見えました

左:スピリットセイフ     中:寿マークがついたスティル      右:直火蒸留のスティル
そして蒸留は2回で、蒸留前に約7%だったビアー(発酵させた麦汁)がスティルから出て来る時には約70%のニューポット(原酒)になるそうです。
で、それから樽払・樽詰所を見学し、蒸留所内のウェアハウスへ向かいました。

左:樽払・樽詰所    中:ここでも記念写真   右:ダンネージ式ウェアハウス



左:山崎蒸留所第1号の樽    中:年度がこれから書かれる今年蒸留されたばかりの原酒を入れた樽   右:「あるじの店」がオープンした年の樽をバックに記念写真
そして、ここのウェアハウスで熟成中の樽の数を聞いたところ約3,000樽あって、近江のエージングセラーに幾つあるのか聞いたところ、その300倍近くあるのだそうです。
結構すごい数の原酒を持っているのだと、改めて感心しちゃいました。

左:ウェアハウスを出たところにあった池、水面に紅葉が映り・・・ 中:そして裏山には竹林と紅葉が 右:蒸留所裏手にある椎尾神社の鳥居こうして僕の山崎蒸留所見学は終わりましたが、見学だけじゃつまらないという事で、この後に松山氏に色々聞きながら3種類の原酒を試飲させて頂き、且つその後お土産買って、有料試飲もしちゃいました。

左:どれも美味しいそうだな〜!  中:ウイスキーに合うおつまみだそうです   右:有料では「響」の構成原酒スモーキーを飲んでみました
そんでもって帰る前にもう一度、道路の両サイドにある蒸留所の看板の上で記念写真、僕の国で造られるスコッチウイスキーも良いけれど、ここに来て僕「山崎」も好きになっちゃった!
だからご主人様、また連れて来てね。
以上、ハイランド牛の「萌え萌え」、山崎蒸留所へ往く!でした。ってか!
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