あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ハイランドorスペイサイド

スコッチウイスキーでは、蒸留所の所在地毎に幾つかの地域分けがされています。
最近では概ね6つに分けらていて、ハイランド、ローランド、スペイサイド、アイラ、キャンベルタウン、アイランズの6地域となっています。
ただ、あるじがこの業界に入った20数年前は、6つではなく4つで、ハイランド、 ローランド、アイラ、キャンベルタウンの4地域でした。
現在のスペイサイドとアイランズは、全てハイランドに含まれていたのです。
そして何時の頃からか定かではないのですが、ハイランドの中でも蒸留所の多いスペイ川周辺をスペイサイドと呼ぶようになり、アイラ島以外の島々はアイランズと呼ぶようになっていったんですよね。
で、話は今日のタイトルに戻しますと、昨日・一昨日の「本日のウイスキー」で勧めた「アードモア」ですが、なんとオフィシャルボトルにはハイランド、ボトラーズの方にはスペイサイドと表記されているのです。
これは、ボトラーズの方が古い商品だからという訳ではなく、どこからどこまでがスペイサイドというか決まっていないからのようです。
なので、この「アードモア」に限らず、蒸留所によっては「そこはスペイサイドだ、 いやハイランドだ」と蒸留所や評論家の中で議論になる事もあるそうです。
なんだか変な話ですよね。まっ、あるじとしては蒸留所の主張をとりますけどね。