あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ハイランド牛、ビールを造る!

barvirgo2010-03-23

こんにちは!ハイランド牛の「萌え萌え」です。
先週末の土曜日、ご主人様とビールを造りに行って来ました。
ご主人様は、6年前から開店記念日にお客様に配るため「オリジナルビール」を造っているそうです。
それで今年も造りに行くって言うから、僕も手伝いに行く事にしたんだ。
場所は茨城県那珂市鴻巣に在る木内酒造さん、常陸鴻巣という駅(上の写真)の近くなんだ!
まずはビール工房に行って打ち合わせ、ご主人今年はIPA*1タイプのビールを 造るって言ってた。

左の写真が工房、真ん中はモルトミル、でっかいでしょう!アッという間にモルトを破砕しちゃうんだ!中を覗いたけど怖かった。そして右がビール造りの釜、1つのビールを造るのには2釜使うんだ。
それでビール造りは、まずどんなビールを造るか決めたら、その為に使うモルトを計量し、さっきのミルで砕いて、それから50度のお湯が入っている釜に入れるの、そうしたらモルトがダマにならない様によく掻き混ぜるの。
ご主人様一生懸命混ぜてたから、ちっとも僕の写真を撮ってくれないんだ!
そして、よく混ぜたら釜の中の温度にムラが出ない様、釜の下から麦汁を抜き上からまた注ぐ循環って作業を5回するの。

左の写真が下から麦汁を抜いているところ、右の写真は麦汁を抜くのにコックを捻るんだけど、僕もせっかく来たから手伝わなきゃっと思って、手伝ったんだ!
そうしたら麦汁を少し落ち着かせる為10分休み、そのあと糖化の為に釜の温度を65度に上げるんだ!
で、これが大変で、釜の中の温度が均等にならないといけないから、ずっと掻き混ぜるんだ。

僕はといえば、僕には掻き混ぜる力はないので、  温度チェックを担当したの、釜の上で計ってたから、結構熱かったな!
で、釜の温度が65度まで上がったら40分の休憩、 この木内酒造さんでは前もって予約すれば、お蕎麦のランチが食べられるんだ。

かき揚げや香の物等が付いて1,575円だって、結構美味しかったよ!
で、40分休憩したらヨウ素テストっていうのをするんだ、これは麦汁がちゃんと糖化出来ているのかどうかを確認するのにやるんだって。
で、無事糖化出来ていれば、次は濾過っていって、釜の温度を今度は76度まで上げて、それから約10分静かに麦汁を循環させて麦芽の層を作り、麦汁をクリアーにするんだ!

そしたら今度はクリアーになった麦汁を釜の下から抜き、隣の釜に移すの(左の写真)、この最初に移した分が一番搾りって言うだって、僕もどんな感じか覗いて見ちゃった。
で、ビールを造るには一つ目の釜(糖化釜)に入っている麦汁だけでは足りない ので、スパージって言って糖化釜に温水をかけて、糖分含め麦汁が取れるようにするんだ。またこの時、糖化釜に残っている麦芽が麦汁の表面に出ると、麦汁が酸化しちゃうので麦芽が出ないよう温水をかけてないといけないんだって、で続けていると、糖化釜は一番右の写真みたいになるんだ。
こうしてビール造りに必要な麦汁を隣の釜に移したら、その釜の温度を100度まで上げるんだ。

それで温度を上げている間に今回のビールの決め手のホップを計ったんだ!
ここでは僕もお手伝いしたんだよ。
ただ、ちょっとどんな味なのか気になって、このホップっていうのを舐めてみたんだけど、スッゴク苦いの!ビックリしちゃった。

ご主人様はたくさん麦汁に入れてたけど大丈夫なのかな?とっても苦そうだから僕はちょっと心配だな〜それとホップは3回に分けて入れるんだね。
またホップを入れると沸騰の仕方が入れる前より激しくなるのは見てて楽しかったな!


だいたいこんな感じでビールって造るんだね!僕は初めてだったけど楽しかった。
後はホップを入れて出来た麦汁を冷やし(これは木内のスタッフがやってくれる)、発酵させる分を取り終了。

←これがご主人様と僕で造ったビールの素、約1ヶ月木内酒造に預け、発酵が済んだらボトリングしてくれて、そして送ってくれるんだ!
ただラベルは貼っていないので、届いたらご主人様とラベル貼りをして、5月の開店記念日以降に皆さん(先着50名様)に差し上げるだそうですよ。
大きな声じゃ言えませんが、ご主人様も先着50名なんて、ケチクサイですね!
でもどうですビール造り?僕は大変だったけどとっても楽しかったので、皆さんにも造りに行くのを勧めちゃうな〜
ふ〜!以上「萌え萌え」のビール造りレポートでした。
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*1:インディアンペールエール、モルトをふんだんに使い、ホップを効かしビールが悪くならない様アルコール度数を高くしたビール