あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ハイランド牛、ニッカウヰスキー宮城峡蒸留所へ行く!


「小言」をご覧の皆さん、こんにちは!
ハイランド牛の「萌え萌え」です。
僕は昨日宮城県に行き、ニッカウヰスキーの宮城峡という蒸留所を見学しました。
ご主人様は3回目と言ってたけれど、僕は 初めてだったので、とても楽しかったです。
東京からは新幹線で仙台まで行き、仙山線という電車に乗り換えて作並っていう駅で降りるんだっ!

左:仙山線、山形行き        中:作並駅ホームにある看板      右:作並駅
で、作並駅では平日は無いそうなんだけど、土日祝は電車に合わせた送迎バスがあって、蒸留所まで送り迎えしてくれるから車で行かなくていいので、ご主人様なんか安心して飲めるって言って喜んでたな〜

左上:蒸留所の送迎バス    中上:見学前お姉さんによる説明  右上:ガイドのお姉さんと記念撮影
左下:宮城峡蒸留所ガイドマップ   中下:ウイスキーの製造工程  右下:ニッカウヰスキー及びアサヒビールの工場案内板
蒸留所到着、まずは受付で見学に来た事を告げます。
僕達はご主人様が先に申し込んでくれたので、ちょっと特別な見学だったけど、予約して行かなくても見学出来るし無料なので、ウイスキー好きなら是非行った方が良い所だと思うな〜
そして見学はまずキルン塔からで、澱粉が溜まった大麦麦芽(モルト)を乾燥させる建物なんだけど、現在は使ってないんだって

左:キルン塔  中:キルン塔内の釜  右:北海道で取れたピート但し、時々ピートを焚いた時の香りを知って貰う為にモルトを乾燥させる訳じゃないけど、ピートを焚くんだって、


そして次に見学したのが仕込棟で、モルトを糖化するマッシュタンと、発酵させるウォッシュバックがあったんだけど、ウォッシュバックが22基もあるのには驚いちゃった。
しかも中央の制御室で全てコンピューター管理って言うんだからビックりだよ!
左:マッシュタン(糖化槽)      中:制御室               右:ウォッシュバック(醗酵槽)
因みに醗酵はニッカのオリジナルディスティラリー酵母を使って3日間だって、
それで出来たモロミ(スコットランドではよくビアーって言うんだ)は、アルコール度数が約7%で、それを次に蒸留するんだけれど、思ってた以上の大きいスティルで蒸留してるんでこれもビックリしちゃった。

左:蒸留棟の前で記念写真 中:蒸留棟内部(初溜釜4基に再溜釜4基) 右:スティルの前で記念写真
そしてこれは見学出来なかったんだけど、この蒸留所にはカフェスティルっていう連続式蒸溜機もあるんだって・・・、ご主人様は見てみたかったらしいけど、危険物取り扱いの資格とかないと駄目なんだって、何しろ高温でこのスティルで蒸留すると97%のアルコールが取れるっていうんだから、確かに危ないよね〜
なのでカフェスティルの入っている建物の写真だけで許してね!

因みに右の写真は、ニッカの初期(昭和28年から)に使っていたポットスティルだそうです。
1,800リットルって書いてあったからずいぶん小さいスティルを使ってたんだね。
で、後ウェアハウス(貯蔵庫)を見ると、ほぼ蒸留所の見学は終了なんだけれど、ここでご主人様がなんだかお願いしていたらしく、特別テイスティングっていって なんだか色々飲ませて貰っちゃったんだ。

左:透明に見えるのは宮城峡のニューポット(蒸留したての原酒) 中:5年物の宮城峡 右:宮城県内限定「伊達」
写真以外にもグレーンウイスキーのニューポットなんかも飲ませて貰っちゃった。
そんでもって気分が良くなったところでウェアハウスを見学、この蒸留所は2つの川(広瀬川と新川川)に挟まれているので、比較的湿度もあって天使の分け前 (エンジェルシェア)は2〜3%なんだって、

左:見学した15番ウェアハウス   中:ウェアハウス内       右:蒸留所竣工時(1969年)の樽
こうして見学は全て終わったんだけど、ゲストホールで無料の試飲があるって言うから、また飲んじゃった。

で、最後に「赤レンガ」ってレストランで食事して帰ってきたの!
本当に楽しいので、是非皆も行ってみてね!