あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ウイスキーの種類

え〜っと、昨日はウイスキーとはどんなお酒か書きましたが、今日はどんな種類があるのかを書きたいと思います。
先ずは、よく皆さんも聞いた事があると思われるモルトウイスキーです。
これは、モルト(大麦麦芽)だけを原料に造られたウイスキーです。
そして、1つのモルトウイスキー蒸留所の原酒だけを使っているシングルモルトと、複数のモルトウイスキー蒸留所の原酒を合わせて造られるブレンデッドモルト(ヴァテッドモルトという場合もあり)があります。
次にグレーンウイスキーというのがあります。
穀物を主原料に造られるウイスキーで、主に連続式蒸留機で造られます。
また多くの場合、主原料の穀物にはトウモロコシが使われているようです。
余談ですが、フランスには「エデュー・シルバー」という蕎麦粉を原料に使った  ちょっと珍しいウイスキーがあり、これはグレーンウイスキーに分類されます。
そして次にブレンデッドウイスキーがあります。
主にモルトウイスキー数種類とグレーンウイスキー数種類を混ぜて(ブレンドして)造られているウイスキーです。
ブレンデッドモルトと混同されがちなので、あるじ的には上記のブレンデッドモルトはヴァテッドを使った方が良いと思っています。
そしてこのブレンデッドウイスキーが、世界で一番売れているウイスキーです。
そして次にアイルランドの伝統的な造り方のピュアポットスティルウイスキーというのがあります。
最近はアイリッシュピュアポットと呼ばれ、スティルが付かない場合もあります。
但し、現在この方法でウイスキーを造っているのはミドルトン蒸留所だけです。
そして次は、これも皆さんが聞いた事があると思われるバーボンウイスキーです。
よくバーボンとだけ呼ばれているので、ウイスキーではないと思っている方もいらっしゃいますが、紛うことなくウイスキーです。
主にアメリカのケンタッキー州で造られていて、原料のトウモロコシ、ライ麦   (小麦)、モルトを糖化の際に混ぜ合わせ、その後発酵、蒸留して造られます。
そして、バーボンとほぼ同じ造り方なのですが、「ジャックダニエル」、「ジョージ ディッケル」といったテネシーウイスキーがあります。
それ以外にも、アメリカにはライウイスキーコーンウイスキーウィートウイスキーという、広い意味ではグレーンウイスキーなのですが、各個別の主原料を冠したウイスキーもあります。(ライはライ麦、ウィートは小麦です)
そして、これまたちょっと変った造り方のカナディアンウイスキーがあります。
これは、ベースウイスキーというのと、フレーバリングウイスキーというのを別々に蒸留して造り、その両方の原酒を最低3年熟成させ、その後混ぜて造られます。
そして以上がウイスキーの種類となりますが、あくまで基本的な分類で、中にはこんな物がここに分類されるの?といった物もあったりします。
てな訳で、次回からは、種類別のウイスキーについて書いてみたいと思います。
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