あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

ピュアポットからシングルポットへ

barvirgo2011-04-15

4月3日(日)の「小言」で、ウイスキーの種類の中にはアイルランドの伝統的な造り方のピュアポットスティルウイスキーというのがありますと書きましたが、な・な・なんと!その名称を今月から変更したようです。
という事を先日アイルランドのミドルトン蒸留所を所有するペルノ・リカール社が発表しました。
なので、先日説明したアイルランドの伝統的な造り方をするウイスキーは、ピュアポットではなくシングルポットスティルウイスキーと覚えてください。
で、それじゃあシングルポットスティルウイスキーとはどんなウイスキーなの?と 思われる方もいらっしゃると思うので、ここで簡単に説明します。
皆さんがよく名前を聞くモルトウイスキーの場合は原料の大麦を発芽させモルト化しますが、シングルポットウイスキーの場合は糖化に必要な分しかモルト化しないで使用します。
要は大麦と大麦麦芽(モルト)を合わせて麦汁を取り、そして発酵、蒸留(3回)して造られるのがシングルポットスティルウイスキーです。
また現在の原料は全て大麦を使っていますが、その昔はカラス麦なども使っていたそうです。

そしてアイルランドの伝統的な造り方であるこのシングルポットウイスキーも、現在生産しているのはミドルトン蒸留所だけで、基本的に市場に流通しているブランドも「レッドブレスト」と「グリーン スポット」の2ブランドだけとなっています。
そしてピュアポットからシングルポットに名称変更した事に伴い、この2つのブランドはボトルやラベルなどデザインを変更し、これからアイルランドのシングルポットを今まで以上に知ってもらうべく プロモーション展開をしていくそうです。
なので、そんな数少ないアイルランドの伝統的なシングルポットウイスキー、皆さんも見かけたら是非飲んでみて下さい。
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