あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ノーザンハイランド、オークニーそしてスペイサイド −3−

barvirgo2011-10-06

9月19日(月)、この日最後に訪れたのがバルブレア蒸留所
ダルモア蒸留所からさらに北上し、グレンモーレンジィ蒸留所を通り過ぎ、大きなA9の道を外れドーノッホ湾の奥に少し入ったところにありました。
1790年創業の、ハイランドで稼動している蒸留所としては最古の蒸留所だそうで、建物も古く写真に見える煙突やキルンは1893年に出来たもので、煙突は現役で今も使っているそうです。
そしてここでは、兵庫県からお見えになっていたバーの方とそのお客様と合流し、一緒に見学させて頂きました。

で、蒸留所を案内してくれたのは、バルブレア蒸留所のマネージャー、ジョン・マクドナルド氏、とても丁寧にゆっくり話してくれたので、英語が苦手なあるじでも結構理解が出来ました。
因みにマクドナルド氏は、バルブレア蒸留所に来る前は17年間グレンモーレンジィ蒸留所で働いていたそうです。
そしてスコットランドの蒸留所の殆どがそうであるように、バルブレアも創業から何度もオーナーが変わり、1996年からインバーハウス・ディスティラリー(インターナショナル・ビバレッジ)が親会社となっているそうです。
 左:キルン               中央:蒸留所の全景写真      右:ウェアハウス群
まっ!そんな説明をまず聞き、蒸留所内を案内してもらったのですが、ここはダルモアとは違って写真撮影OKの蒸留所でした。 (この日蒸留所の写真をちゃんと撮れたのはここが初めてだったので結構嬉しかった!)

左:モルトミル  中央:モルトミルはポーティアス製 右:狭いスペースにあった大きなマッシュタン
バルブレアでは現在モルティングは行われておらず、モルトバーンはビジターセンター(今月オープン)に 改装中でした。
なのでウイスキーの原料であるモルトは、インヴァネスにあるモルトスター(モルティング工場)、バッキー社から購入しているそうです。
そして使用している大麦の種類は、オプティックとクレーマーだそうです。
また現在はノンピートのウイスキーをリリースしているのですが、ピートを焚きつけたモルトを使用したピーテッドのウイスキーも造り始め、これは10年後にリリースを予定しているそうです。

左:ウォッシュバックとジョン・マクドナルド氏、兵庫県バーテンダー   中央:ウォッシュバックの中、醗酵中のウォート      右:プロダクト状況を示すモニター
で、バルブレアについては今回書ききろうと思ったのですが、また長くなってしまうので、申し訳ございませんが続きはまた明日という事で宜しくお願い致します。
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