あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ノーザンハイランド、オークニーそしてスペイサイド −15−

barvirgo2011-11-02

9月21日(水)、さて、ハイランドパーク蒸留所の簡単な説明を聞いた後は蒸留所内の見学です。
まずハイランドパーク蒸留所は、スコットランドでも数少ないフロアモルティングを今も行なっている蒸留所なのです。
てな訳でモルトバーンへ、今まではアイラの蒸留所のモルトバーンしか見たことが無かったので、薄暗く天井も低かったのには、やはり同じモルティングするのでも蒸留所によって環境は違うんだなぁ〜と感じました。
左:モルトバーンの入り口              右:モルトバーンにグリーンモルトを広げているところ
そして次に見せて頂いたのがニューキルン、ハイランドパーク蒸留所にはキルン(乾燥塔)が2つあり、ニューキルンとオールドキルンとなっていました。
そしてキルンではちょうどピートを焚いているところだったのですが、ピートを焚く時間等がチョークで書かれていました。
左:ピートファイヤ 中:ピートを焚く時間(18h) 右:3種類のピート(左からフォギー、ヤフィー、モス)
  
そしてマッシュハウスへ、マッシュタンとウォッシュバックの両方が収まっている広い部屋で、ウォッシュバックは10基がダグラスファーで、2基はラーチだそうです。
左:手前がマッシュタンで、奥がウォッシュバック   中:グリストのサンプル   右:ウォッシュバック
そして、オールドキルンの方も見せて頂き、その後はスティルハウスを見せて頂きました。
左:オールドキルンの表示    中:オールドキルンにも火が入っていました。   右:ポットスティル
そして見学の最後はウェアハウス、ここではヨーロピアンオークのシェリー樽と、アメリカンオークのシェリー樽の香りを嗅がせて頂いたりして、シェリー樽に対する拘りが強く感じられました。
またさすがに北緯59度、オールドプルトニーでさえエンジェルシェアは年2%あると言っていたのに、ここハイランドパークでは年1%だけなんだそうです。
左:ウェアハウス内    中:鏡板に年号を記す焼き印用の鉄板  右:ハイランドパークのロゴ用鉄板
これで蒸留所内の見学は終了です。
で、あるじはこの後テイスティングをさせて頂くのですが、車の運転も無いので、ハイランドパークを心おきなく堪能させて頂きました。
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