あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ベンチャーウイスキー秩父蒸溜所−4−

barvirgo2011-12-22

さて、製造工程を見せて頂いた後は貯蔵庫を見せて頂きました。
入ってビックリ!当然といえば当然ですが、3年前に来た時はまだ樽も少なく凄く広く感じた貯蔵庫が、たくさんの樽(約1,500丁)で一杯でした。
これだけ増えれば当然新しい貯蔵庫も必要になるなって感じでした。
貯蔵スタイルはダンネージ式といって樽を木のレールを使って積み重ねる方式です。基本3段で、小樽だけ例外的に4段にしているそうです。
そして貯蔵している樽種は、500Lのシェリー樽、600Lあるポートパイプ(ポートワインの樽)、450Lホワイトオーク製のパンチョン樽、約200Lのバーボンバレル、 ミズナラのパンチョン樽、その他コニャックの空き樽、ラムの空き樽、また変わったところではレッドオーク*1という材をものは試しに鏡板に使ってみた樽などがあり、またミズナラ材を鏡板にだけ使った樽などもありました。
但し、某メーカーで使っている様な鏡板に杉材を使った杉樽というのはヨーロッパに持っていった時にウイスキーとして認められないので使っていないそうです。
これはポットスティルの容量と同じく、秩父蒸留所としては世界的に通用するウイスキーを造りたいからだそうです。
また4段目に積んである小樽はクォーターカスク(約125Lの樽)なんだそうですが、ラフロイグが使っている様なバーボン樽の側板を減らすのではなく、側板を短く切った形にしたそうです。

そして、3年前に聞いた時はまだ蒸留所が出来て間もない時だったので、エンジェルシェア(1年間に樽から蒸発して減ってしまう量)はまだ分からないと仰っていたのですが、今回聞いたところここまでのところ約3%ぐらい天使が持っていってしまうのだそうです。
だいたいスコットランドだと2%で、日本の蒸留所は秩父以外もだいたい3%というので、日本の天使の方が飲兵衛なんでしょうね。
そして、今回新しい貯蔵庫の方は見せて貰わなかったのですが、そこには先月閉鎖したメルシャン軽井沢蒸留所のウイスキーが300樽運び込まれているそうです。
但し、これは秩父蒸留所が買ったのではなく、ナンバーワンドリンクスが買ったものを秩父で預かっているそうです。
(続く)
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*1:アメリカではホワイトオークと同じ様にたくさんあるが、漏れやすいため樽材としては使われていない木