あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ワイルドターキー・テイスティングセミナー

barvirgo2012-02-24

に、昨日行って来ました。
あるじとしては10数年ぶりのターキー・セミナーでした。
そして、ターキーのパッケージ(ボトルデザイン)の変更があったのは知っていたのですが、一部の商品は中身も若干変わった事が発表されました。
中身が変わったのは「ワイルドターキー スタンダード」と「ワイルドターキー ライ」、「スタンダード」の方はアルコール度数が40度から40.5度に、使用している原酒の酒齢も6、7、8年と以前の商品に比べ低くしたそうです。
そして「ライ」の方は、アルコール度数が50.5度から40.5度に下がり、使用する原酒の酒齢は4年、5年を使って以前より上げたそうです。
という説明を最初に聞いてから、ワイルドターキー蒸留所のマスターディスティラー、ジミー・ラッセル氏とアソシエートディスティラーのエディ・ラッセル氏のセミナーがスタートしました。
セミナーの内容としては、簡単な蒸留所の場所や歴史についての簡単な説明があり、それから製法について、そしてテイスティング、最後に懇親会というものでした。
ワイルドターキーの会社としての創業は1855年ウイスキー造りは1869年、当時はリッピーファミリーディスティラリーとしてスタートしたそうです。
原料はトウモロコシ、ライ麦、大麦麦芽(モルト)、メインで使用しているトウモロコシは「No.2イエローコーン」というトウモロコシで、納品してくれるサプライヤーは40年以上同じで遺伝子組み換えではないそうです。
また上記のトウモロコシ、ライ麦、大麦麦芽の配合比率(マッシュビル)はトウモロコシが少な目という以外は企業秘密だそうです。
そして醗酵の時に使う酵母は自家製酵母で、マスターディスティラーのジミー・ラッセル氏が入社する前から自社で培養しているものだそうです。
またここで、ワイルドターキーは巨大だなと感じさせられたのが、醗酵槽の大きさと数です。
醗酵槽は3万ガロン(12万リットル)で26基あり、それをまだこれから増やす予定だと言ってましたからね。
そして蒸留は2回、12メートルの高さがある巨大な銅製のコラムスティル(連続式蒸留器)と、ダブラー(精留器)を使いアルコール度数80%以下(法律で決められた度数)で取り出すそうです。(セミナーでは説明がありませんでしたが、ターキーでは低めのアルコール度数65%で取り出しているそうです。)
そして熟成は62.5度以下のアルコール度数で、内側の焼き加減がアリゲーターチャーと呼ばれる一番強い焼き加減(時間は55秒)のアメリカンホワイトオークの新樽で行なっているそうです。
で、現在ワイルドターキーでは毎日500樽以上樽詰めが行なわれていて、貯蔵庫には約472,000樽が眠っているそうです。
まっ、だいたい以上のような話を伺い、それからテイスティングをしたのですが、蒸留したばかりのホワイトドッグ、4年物、8年物、12年物、14年物をテイスティングさせて頂きました。因みに個人的には4年物とホワイトドッグが気に入り、バーボンは若い方があるじは好きだなと再確認出来ました。
そして上記以外に聞いた事もあるのですが、また長くなってしまうのでここまでとさせて頂きます。
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