あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 Octomore Comus(オクトモア・コーマス)

barvirgo2012-03-18

先月14日に英国で発売になり、先日やっとVirgoにも届いたフェノール値167ppmでアイラモルトでも最もヘヴィリーピーテッドで有名なオクトモアのシャトー・ディケム樽で5年熟成させたシングルモルトウイスキーです。
因みにオクトモアは、蒸留した年によって フェノール値が変わり、今まで4つの年代がリリースされ基本毎回5年物でリリースされましたが、1が138ppm、2が140ppm、3が152ppm、そして4が167ppmとピートのモルトに染み込む度合いが強まり、よりヨード臭やスモーキーさが増すばかりって感じだったのですが、2の時のオルフェウスがシャトー・ペトリュウスの樽で熟成させ、赤ワインの個性を上手く取り入れていた様に、今回のコーマスもただ単にピートの影響が強いウイスキーというより、しっかりシャトー・ディケムの樽の影響を受け、香りや味わいにとても良い個性を加えたバランスの良いウイスキーに仕上がっているなと感じさせるものでした。
なので、これは今までのアイラモルトが好きという人だけでなく、より多くの方に 味わって欲しいアイラモルトだと思い、「小言」でも改めて紹介する事にしました。
とはいっても、あるじの話だけでは心もとないと感じる方もいらっしゃると思うので、下記にジムのテイスティング動画を貼っておきますので、参考までに宜しければそちらもご覧下さい。
 
そして、Virgoの今週のウイスキーは、この「オクトモア・コーマスではないのですが、このコーマスと比較してもらうのには良いかと思い、バーボン樽で熟成させた「オクトモア 4/167」と致しましたので、宜しければ比較して飲んで頂き、熟成樽でどれだけ味わいが変わるのかなども感じて頂ければと思います。
にほんブログ村 酒ブログ 洋酒へ
にほんブログ村