あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ケンタッキーのディスティラーが

訴えられました。
アメリカ、ケンタッキー州でバーボンウイスキーを生産しているディアジオアメリカとブラウンフォーマン、そしてヘブンヒル社が、ケンタッキー州ルイビルの住民に集団訴訟を起こされたそうです。
というのも、ウイスキーの蒸留所や貯蔵庫から放たれるエタノールが、住民の家や車などの家財に黒カビが生える等の被害を与えるからだというのです。
まっ!確かに蒸留所見学に行くと、貯蔵庫の壁や近くの木は黒くなっていたりはしますが、それが裁判沙汰になるとはちょっとビックリです。
スコットランドにも近隣に住宅がある蒸留所は結構あるので、蒸留所に対しウイスキーを造るから家が黒くなったんだなんて訴える住民が現れたらそれこそ裁判だらけになってしまうでしょうね。
日本だってサントリー山崎蒸留所なんかは住宅地からも近いので大変ですよね。
樽が呼吸して年に数パーセント天使に飲んでもらってこそ熟成し美味しくなるウイスキーなのに、樽に呼吸させるな、エンジェルズシェアを出すな!と言ってる様な訴えなので、訴えられたディスティラーも大変だなと思います。
今回は大手3社だけが訴えられたようですが、他のディスティラーも訴えられるかもしれませんし、今回訴えた住民の弁護団は、同じ様な被害に合われている方はこの訴訟に参加しないかウェブ上で募っているそうなので、下手すると大きな問題にもなりかねず、ちょっと今後の成り行きが気になるニュースだと思いました。
何はともあれウイスキー造りに悪影響がなく、何か良い方法を見つけ解決してくれるのを祈ります。
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