あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 Bruichladdich Bere Barley 2006 (ブルイックラディ・ベアバーレイ2006)

barvirgo2012-11-08

一昨日限定7200本で発売されたシングルモルトウイスキーブルイックラディの新商品です。
それで今回このウイスキーを紹介するのは、勿論あるじがブルイックラディが大好きというのもあるのですが、それよりも何よりこのウイスキーの原料がとても珍しい品種を使って造られたものだからなのです。
その品種というのが商品名にもなっているBere Barley(ベアバーレイ)で、日本ではベレバーレイとも言われています。
あるじも以前「シングルシングルベレバーレイ」というウイスキーがあったのでベレバーレイと言っていたのですが、ブルイックラディのサイトで発音はベア(pronounced "bear")となっていたので、 ここではベアバーレイで紹介します。

で、このベアバーレイ、古代種の大麦でスコットランドに千年以上昔にヴァイキングが持ち込んだ品種と 言われています。
そして、20世紀初頭まではウイスキーの原料として最も使われていた品種とも言われています。
しかしベアバーレイ(写真右)は現在主にウイスキーの原料として使われている二条大麦(写真左)に比べ生育が悪く、ウイスキーを造る上でのアルコール収量も少ない為現在ではこの品種でウイスキーを造るところは無くなっていたのです。
そして現在ではオークニー諸島でしか造られていないこの品種を使い、2006年にブルイックラディが蒸留、今年ボトリングしてリリースしたのがこのウイスキーなのです。
現在では「シングルシングルベレバーレイ」も流通していないので、この古代種の大麦で造られたウイスキーが飲める貴重な商品って事なのです。
古代種で造られたウイスキーってどんな味わいなんだろう?二条大麦で造られたウイスキーとは違うんだろうか?まっ!飲んでも違いが分からないかもしれないけれど、昔の人達が飲んでいたというウイスキーの味わいを少しでも感じられたらと思うので、興味のある方は今ならブルイックラディのオンラインショップで販売しているので買ってみては如何?
因みにあるじは既にオーダーしているので、早ければ来週にはVirgoにて提供致します。
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