あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ミッチェルズ・グレンガイル蒸留所が

barvirgo2012-12-16

キルケランというシングルモルトスコッチウイスキーがあります。
造っているのはMitchell’s Glengyle Distillery(ミッチェルズ・グレンガイル蒸留所)といってスコットランドの西南、キンタイヤ半島の先端近くにある街キャンベルタウンに2004年にオープンした蒸留所です。
造っているウイスキーの名前に蒸留所名が付かない数少ない蒸留所の1つです。
説明すると長くなるので簡単に書くと、グレンガイルという名前が他の会社に商標登録されていて使えない為キルケランという地元の聖人、セント・ケアランの教会を意味する名になったそうです。
因みにこのグレンガイル蒸留所、もともとキャンベルタウンで1872年から1925年まで操業していたのですが閉鎖してしまい、それをスプリングバンク蒸留所のオーナーでもあるJ&A Mitchell & Co Ltd(J&Aミッチェル株式会社)が復活させた蒸留所なのです。
という事で、スプリングバンク蒸留所とグレンガイル蒸留所は同じ経営者のもと運営されていたのですが、なんとMitchell’s Glengyle Ltd(ミッチェルズ・グレンガイル株式会社)として来年1月から独立し、スプリングバンク蒸留所とは別法人として独自にマーケティングや開発、販売を行っていく事になるそうです。
どうもスプリングバンクに頼らずにやっていけ!って事のようです。
まっ!兄弟蒸留所って事には変わらないのでしょうが、独立した方が色々と新たなチャレンジが出来、お互いにとって良い相乗効果が生まれるのかもしれませんね。
また現在毎年限定でリリースされているキルケランはWork In Progress(ウォーク・イン・プログレス)といって成長中のシングルモルトだという事を謳っていますが、独立してどんな風に成長していくのかキャンベルタウン好きのあるじとしてはとても楽しみです。
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