あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「コルセア・スモールバッチ・トリプルスモーク・アメリカンモルトウイスキー」

barvirgo2013-02-17

先日面白いウイスキーを入荷したのだが、ちょっと反応が薄いので改めて紹介します。
それがタイトルの「コルセア・スモールバッチ・トリプルスモーク・アメリカンモルトウイスキー」という、ウイスキーマガジン・ジャパンの少し前の記事「アメリカンウイスキー新時代」で紹介されているコルセア蒸溜所が造り、今年のWhisky AdvocateでArtisan Whiskey of the Yearに選ばれたウイスキーです。


何しろこのウイスキーを造る蒸溜所のオーナーDarek Bell(ダレク・ベル)は革新的な方らしく、こうしたらどうなる?という疑問が浮かんだら試さずにはいられず、色んな実験をせずにいられない方なんだそうです。(詳しくはウイスキーマガジン・ジャパン「アメリカンウイスキー新時代」をご覧下さい)
そして「オルト・ウイスキー」という、既存のウイスキーとは異なった材料や製法を用いるウイスキーを開発する先駆者と呼ばれているそうです。
そのダレク氏が造ったのがこの「トリプルスモーク」というモルトウイスキーで、原料にはモルトを使っていますが、モルトの乾燥にピート(泥炭)と桜の木、ブナの木という3つの材料を用いているそうです。
なので「トリプルスモーク」と名づけられたらしく、飲んでみると確かに不思議な煙さを感じるウイスキーでした。
またチャー(樽の中を強く焼く)した樽で熟成させているせいか、バーボンのような味わいもどこかにあり、モルティでスコッチのような味わいもあります。
今までに飲んだアメリカのシングルモルトウイスキーは、比較的バーボンっぽい味わいが強かったのですが、この「トリプルスモーク」は、どちらかというとスコッチに近い感じがしつつ、しかし間違いなくスコッチじゃあないという味わいなのです。
なるほど!こういうウイスキーが「オルト・ウイスキー」なのかという感じで、ちょっと今までに無い味わいのウイスキーなので、興味をもたれた方は是非Virgoに飲みに来て下さい。1ショットは¥1,800-です。
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