先週末、ディアジオは可能な限りスコットランド産の大麦を購入して使うとスコットランドの多くの大麦生産者と約束し、農業指導も行なうと発表しました。
もちろん農産物なのと、ウイスキーマーケットの拡大にともなう需要を満たす生産量に満たない時はイングランド産など確保出来る体制は作るが、基本可能な限りスコットランド産を使うようにするそうです。
それにしてもディアジオは、現在28の蒸留所を所有していて、且つこの5年以内に2つの蒸留所を新設する計画もあり、今後しばらくはウイスキー市場は毎年5〜10%拡大すると予想している中でのこの発表だったので、ちょっと凄いこと言うなとあるじ感心しました。
またこの発表は、スコットランドの大麦生産者にとってはありがたい発表でしょうが、他のウイスキーメーカー・蒸留所にとってはもしかしたら脅威かもしれませんね。
スコットランド産の大麦に拘っていたのに、使えなくなるかもしれませんからね。
まっ、ディアジオは農業指導などもするというので、スコットランド国内の生産量が増えれば問題ないのかもしれませんけどね。
という事で、現状ディアジオのシングルモルトウイスキーの原料はスコットランド産以外も使われていますが、将来的には本当のスコッチウイスキーといえる原材料からボトリングまで全てスコットランド産の商品が生まれるんでしょうね。
そして日本でもベンチャーウイスキー秩父蒸溜所が、契約農家に大麦を栽培してもらって完全な日本産というか完全な埼玉県秩父産ウイスキーを造る努力をされています。
なので、サントリーさんほど規模が大きいと国内産に拘るのは難しいかもしれませんが、ニッカかキリン、マルスさんあたりに農家と契約してもらい、そして大麦を造ってもらって、本当の意味でのジャパニーズウイスキーをベンチャーウイスキーさん以外にも造ってもらえたら良いなと思いました。
そして少量でもそんなジャパニーズウイスキーがあったら、あるじ間違いなく飲みますし、皆さんにも勧めますね!
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