あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ダグラスレインが

barvirgo2013-05-02

スコットランドのインデペンデントボトラー(独立系瓶詰会社)、ダグラスレイン社は1948年に現在社長を務めるフレッド・レイン氏の父であるフレッド・ダグラス・レイン氏によって設立されました。
当初はブレンデッドウイスキーを造っており、その後を継いだフレッドとスチュアート兄弟の時代になってからブレンデッド用に所有していた原酒の中から厳選したシングルモルトやグレーンウイスキーをリリースするボトラーとしての顔も持つようになりました。
まっ!日本ではボトラーとしての方が有名ですけどね。
そんなダグラスレイン社が、昨日会社を2つに分けると発表をしました。
兄のフレッド・レイン氏はそのままダグラスレインで、弟のスチュアート氏がHunter Laing & Co.(ハンターレイン)という新会社を立ち上げるそうです。
そして現在所有するブランドは分けあい、ダグラスレインにはシングルモルトではプロヴェナンスとディレクターズカット、シングルグレーンではクランデニー、ブレンデッドモルトではビッグピートにダブルバレル、ブレンデッドスコッチではキング・オブ・スコッツ、にマクギボンズ、エピキュリアンが残り、ハンターレインの方にシングルモルトのオールド・モルトカスク(OMC)とオールド&レアセレクション、シングルグレーンのソブリン・シングルグレーン、そしてブレンデッドスコッチのハウス・オブ・ピアーズが移るそうです。
それとイーストキルブライトに在るボトリング工場もハンターレインに移るそうです。
分社するなんてどうして?とも思いましたが、お互い家族が居てお子さんも居り、子供達の将来も考え分社したそうです。
まっ、しょうがないですね。実際にお2人とも自分の子供を自分の会社に入社させますしね。
ただ個人的にはOMCやオールド&レアがダグラスレインじゃなくなるのがちょっと寂しいなと思っちゃうんですよね。
しかし、きっちり2分割したとは言っていますが、所有している原酒の樽で、あれは俺が欲しいとか、あれは俺要らないとかいった喧嘩にならなかったのか?それも気になります。
何しろどっちが良い樽確保したのか気になりますからね。
それで今後リリースされるウイスキーの良し悪しも決まるでしょうからね。
そして、日本の代理店であるジャパンインポートシステムさんが、今後両社と取引をされるのか、はたまたどちらか1社だけと取引するのか、それも気になる今回のニュースなのでした。
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