あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 マッカラン1824シリーズ

barvirgo2013-05-03

シングルモルトスコッチウイスキーとしては世界では三番目、日本では一番売れているマッカランが1824シリーズと銘打って、新たなウイスキーをリリースしました。(日本未定)
これはウイスキーの色の違いで味わいの違いを表すシリーズで、ゴールド、アンバー、シエナ、ルビーの4種類(ゴールドは昨秋先行販売)があり、年数表記はありません。
年数表記に関しては1週間前の「小言」でも書きましたが、やはり10年前ごろは現在の需要の伸びを予測出来ておらず、このまま需要が伸びると5年後10年後まで今まで通りの年数表記をしたウイスキーを売っていると、マッカランのように人気の高い蒸溜所では原酒不足が起きかねないようです。
またこれも1週間前の「小言」で書いていますが、熟成年数は短くても樽によっては良い熟成をしていて、それを使う事によって年数表記をした物以上に良いウイスキーを造る事も出来るし、若い原酒を使う事によって価格を抑える事も出来ると言っています。
何しろ日本でも3月にマッカランラフロイグが値上げをしていますが、需要の伸びや英国の上がり続ける税金の為に英国内でもウイスキーの価格は上がり続け、スコッチウイスキー自体の売上げは世界中で売れている為伸びていますが、英国内でのウイスキー需要は下がってしまったそうです。
何しろ現在はウイスキーの価格のうち80%が税金等だそうですからね。
まっ!ウイスキーの価格を抑えるには若い原酒も使わないと難しくなりますよね。
そんな訳で現地の記事ではマッカランはいずれ年数表記の物は無くなるんじゃないか、また人気の高い他の蒸溜所なども年数表記をしなくなるんじゃないかと書いています。
実際、最近リリースされている限定品じゃない定番の新商品には年数表記のない物が幾つかありますしね。
まっ!だからといって年数表記をしたウイスキーが無くなる事はないと思いますし、この先どうなっていくのかちょっとは気にはなりますが、あるじ的には価格を 抑えた良いウイスキーを造ってくれるのであれば、年数表記はあってもなくても そんなに気になりません。 ね、皆さんもそうじゃありません?
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