あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 2012年ウイスキー売上げランキング・ベスト30

ウェブサイトに、Drinks International(ドリンクス・インターナショナル)というお酒関連のサイトがあります。
そのサイトで、昨年の世界中で販売されたスピリッツの販売量ランキングが発表されました。
スピリッツ全体でのランキングももちろん発表されているのですが、全てを紹介していると大変なので、ここではウイスキーの売上げランキングに絞って紹介します。
先ずは世界で一番売れているウイスキーですが、これは何と「McDowell’s No.1(マクダウェル・No.1)」というインドのウイスキーなのです。
世界中で販売されているわけではなく、インド国内だけで販売されているウイスキーなのですが、インドは英国領だったこともあり、ウイスキーを飲む文化があり人口も世界で2番目に多い国なので、必然的にウイスキーの消費量も多く、高価な輸入ものより安価な国産ウイスキーを飲むので、世界中で販売し第2位に入った「ジョニーウォーカー」をも凌ぐ販売量になっているようです。
なので今日紹介するベスト30の中には「マクダウェル・No.1」を含む14銘柄が、インド国内だけで流通しているローカルウイスキーになっています。
だからウイスキーの売上げ統計を発表しているリサーチ会社によっては、インドのウイスキーを除外しているところもあるようです。
なので「ジョニーウォーカー」が世界で一番売れているウイスキーと発表される事が多いようです。
そんな訳で第3位のウイスキーもインドのウイスキーで「Officer’s Choice(オフィサーズチョイス)」、そして4位から7位までもインドのウイスキーで「Bagpiper(バグパイパー)」、「Royal Stag(ロイヤルスタッグ)」、「Old Tavern(オールドタヴァーン)」、「Original Choice(オリジナルチョイス)」となっています。
そして8位にやっと「ジャックダニエル」が顔を出します。
世界中で売られているウイスキーとしては「ジョニーウォーカー」についで2番目に売れているという事になります。
そしてまた9位10位がインドのウイスキーで、「Imperial Blue(インペリアルブルー)」、「Hayward’s(ヘイワーズ)」となり、11位に「ジムビーム」が入っています。
「ジムビーム」はナンバーワンバーボンといってコマーシャルを打っていて、それ自体間違ってはいないのですが、まだ「ジャックダニエル」との差は大きいようです。
それから12位以下が「バランタイン」、「クラウンローヤル」、「8PM」(インド)、「シーバスリーガル」、「J&B」、「グランツ」、「Director’s Special」(インド)、「ジェイムソン」、「Blenders Pride」(インド)、「Gold Riband「(インド)、「フェイマスグラウス」、「McDowell’s Green Label」(インド)、「デュワーズ」、「Director’s Special Black」(インド)、「サントリー角瓶」、「ウィリアムローソン」、「ラベル5」、「William Peel」、「ベル」となっています。
12位以下のインド国内のみで販売されている物に関してはブランド名の後にインドと入れました。
そして26位の「サントリー角瓶」と29位の「William Peel」(フランス国内のみで販売されているスコッチウイスキー)は、インドではないですが国内販売のみでベスト30入りしたウイスキーになります。
こうしてみると改めてインドというマーケットに驚かされましたが、「サントリー角瓶」も国内のみで流通しているだけなのに世界で26位に入るのだから、海外でも販売したらもっと上位に入り、サントリーの名前を一段と世界に知らしめてくれるんじゃないか、なんて思ったりもした今回の発表でした。
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