あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 皆反対していたから

良かった!と言ってよいのでしょう。
イギリスでは、アルコール類の販売に(minimum unit pricing of alcohol)最低価格制度を導入しようという動きがあったのですが、イギリス議会はその制度導入の為の法案を先送り(棚上げに)したようです。
この制度は、アルコール類の飲み過ぎによる病気や犯罪を減らす為、あまり安くお酒を売らせないという目的で導入しようという事だったようですが、アルコール業界、特にスコッチウイスキーの各メーカーなどは大反対をしていたのです。
それでなくても高い税金がお酒にはかけられているのに、販売価格まで高く決められてしまっては大変ですからね。
ホント、よく(ほぼ)廃案になったものです。
もしかするとウイスキーの価格が上がって飲む人が減り、税収が減るのを恐れたのかもしれませんね。
何しろ世界的にもまだまだ景気が悪い中、ウイスキーの売上げは右肩上がりですものね。
とはいえ、スコッチウイスキーのメーカーはスコットランド議会が導入しようとしている1本のウイスキーの売上に対し1ポンド、スコットランドに納めるという制度とも戦わないといけないので、大変だなと思います。
しかし、あるじ的にはこの制度、悪くはないと思うのです。
何しろスコッチウイスキーが売れてもウイスキーメーカーの本社が殆どロンドンなどのイングランドにある為、税金はスコットランドに入ってこないからです。
スコッチウイスキーというスコットランドの国酒を売っているのに、スコットランドが潤わないなんて変な話ですからね。
だからウイスキーメーカーも本社をエジンバラグラスゴースコットランドに置けばよいのです。
そしてスコットランドに税金を納める。
たぶんそうすればスコットランド議会も1本につき1ポンド、なんてことは言わなくなるでしょうしね。
ただもしそうなったら、本当にスコットランドは独立しちゃうかもしれませんね・・・
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