あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 Girvan Patent Still Single Grain Whisky(ガーヴァン・パテントスティル・シングルグレーンウイスキー)

barvirgo2013-10-08

世界で一番売れているシングルモルトウイスキーグレンフィディック」、その「グレンフィディック」を販売しているウィリアム・グラント&サンズ社が、新たにグレーンウイスキーを発売すると発表しました。
スコットランドでは限定品やインデペンデントボトラーズ(独立瓶詰業者)がグレーンウイスキーをリリースする事はありましたが、オフィシャルの定番商品としてリリースされる事は今までに無かったので、ウェブ上の記事など読むと、ウィリアム・グラント&サンズ社の新たなチャレンジとして紹介されています。
それで、先ずは来月上旬に「ガーヴァン・パテントスティル・シングルグレーンウイスキー25年」が英国と免税店限定で発売され、来年3月に「30年」とノーエージ・ステートメントの「#5974」が、英国はもちろんヨーロッパ、アメリカ、アジアで発売になるそうです。
なので「30年」、「#5974」は、日本でも発売になる可能性がありそうです。
また単なるシングルグレーンではなくパテントスティル・シングルグレーンとしているのは、1831年アイルランド人のイーニアス・コフィが考案した連続式蒸留機で特許(パテント)をとったので、そのイーニアス・コフィが考案した連続式蒸留機はパテントスティルと呼ばれ、ガーヴァン蒸溜所がこれを使っているからのようです。
パテントスティル(コフィスティルとも呼ばれる)を使ってグレーンウイスキーを造る蒸溜所は減っているので、その珍しいスティルを使っているというのを売りにするんでしょうね。 (ニッカのカフェグレーンみたいな感じ?)
またモルトウイスキーだけでなく、グレーンもちゃんと熟成させてあげれば美味しいウイスキーに仕上がるとウィリアム・グラント&サンズ社も考えているんでしょうね。
で、あるじはモルトウイスキーはもちろん好きなのですが、ブレンデッドもグレーンも実は好きなので、ノーエージ・ステートメントの「#5974」だと英国での価格で75ポンド前後だそうなので、日本で発売されるようなら買って飲んでみたいと思っています。
そうそう、そして日本には入手しやすくてバランスの良いニッカの「カフェグレーン」がありますので、グレーンウイスキーは飲んだ事のないという方は是非一度こちらを飲んでみて下さい。

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