あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 アイラ9番目の蒸溜所−第3報‐

barvirgo2014-01-28

昨年9月、ウイスキーライターのドミニク・ロスクロウ氏がリークして知れ渡ったスコットランドアイラ島9番目の蒸溜所誕生の話、あるじもそのニュースを見る毎に「小言」でお知らせさせて頂いているので、今回もまた新たに分かった情報を紹介させて頂きます。
若干前回の発表と違っている点もありますしね。
という訳でアイラ島に新たに誕生する蒸溜所はGartbreck Distillery(ガートブレーク蒸溜所)、ボウモアの街の西側近くロッホインダールに面したガートブレークファームに建てられます。
今年の5月から蒸溜所建設の工事が始まり、昨年末の発表では2015年春からの操業を目指していたようですが、今回の発表では2015年秋からの操業を目指すとなっていました。
予定は未定、工事が遅れても蒸溜所が完成しウイスキーが造れるようになるのであれば、操業開始が2016年になっても良いんじゃないかとはあるじは思いますしね。
そして今回の発表で、フランス人オーナーのJean Donnay(ジャン・ドネイ)氏は100%ピーテッドのウイスキーを造ると仰ったそうです。
そして蒸溜方法はスチーム加熱ではなく直火蒸溜で行なうそうです。
直火蒸溜を行なっているアイラの蒸溜所は無いので、アイラ唯一の直火蒸溜となるようです。
そして原料の大麦は約20%はアイラ島産の物を使い、残りはスコットランド・メインランド産の物を使うそうです。
そしてフロアモルティングも行なうそうです。
で、年間生産量を前回は55,000リッターと言っていたのですが、今回最初のうちは60,000リッターと若干生産目標は上がってました。
まっ!どちらにしても決して多くない生産量なので、小さい蒸溜所だという事が分かりますね。
で、熟成に関しては基本バーボン樽を使い、多少はシェリー樽も使うそうです。
そしてウイスキーが売れるまでには時間が掛かるので、ヴィジターセンターを造り見学者を呼ぶのはもちろん少量ではあるそうですが、ガートブレークウイスキーの樽を先行販売したり、インデペンデントボトラーとして、他のウイスキーやジン、ウオツカなども販売するそうです。
以上、新たにアイラ島に誕生するガートブレーク蒸溜所の最新情報でした。

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