スコットランドのThe Scottish Council for Development and Industry(SCDI)が英国の首相にスコッチウイスキーのディスティラーが苦しんでいる現状を訴えています。
昨年末あるじがスコットランドを訪れた時も、ブレアアソール蒸溜所でウイスキーの価格の約80%は税金なんだという話を聞いて驚いたのですが、これはここ数年の税金高騰のせいだそうで、2008年当時より44%も税金は高くなったそうです。
その為アルコール(スピリッツ)のマーケットとして、英国は現在ヨーロッパで3番目に高いマーケットとなってしまったそうです。
なので当然国内需要も下がり、5年前に比べ販売量は12%落ちているそうです。
そしてこの英国内のウイスキーに対する高い税金が、海外マーケットでのウイスキーの価格が高騰する原因になると主張しています。
ウイスキーは現在世界的に需要が伸び、各メーカー生産を増やしていますが、それはスコットランドに限った事ではなくアイルランドや日本、アメリカだって同じ状況です。
そうなると各国とも自国のブランド(産業)を守ろうとか、輸入代理店も現地の価格が高いのだから実際には低価格で売れてもそんなに安くする必要が無いといった判断で輸入ウイスキーの価格を高く設定したりするので、そうすると輸出する側(スコッチウイスキーメーカー)からすれば今まで買ってくれていた消費者も高くなって買わなくなるという不安もあるようです。
特にウイスキーの場合は直ぐに売れる商品ではないので生産調整が非常に難しく、現在多くの蒸溜所が生産量を増やしているのに、10年後に需要が落ち込んだりしたら目も当てられないですからね。
また自分としても、コストパフォーマンスが良いウイスキーは飲み続けますが、そのバランスが悪くなったら他のウイスキーを飲むようになると思うので、是非英国の首相にはウイスキーの税金をこれ以上あげない様にお願いしたいと思います。
じゃないと本当にスコットランドが英国から独立しちゃうかもしれませんよ。って言うか、そっちの方が本当は良いのかもしれませんがね・・・
それともう1つ、ウイスキー価格高騰で思うのは、円高に向かっていた当時、それ以前よりウイスキーは安く輸入出来ていた筈なのに大手代理店は在庫を抱えている事を理由に殆ど値下げをしませんでした。
現在一時よりだいぶ円安になってきたからウイスキーの輸入が円高当時より高くなっているのは分かりますが、円高の時下がらなかった価格が円安に向かうと早く反映され値上がりするのは如何なものか。なんか納得出来ないですよね〜・・・
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