あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 スコットランド・ボーダーズにも

barvirgo2014-02-26

ウイスキーの蒸溜所が誕生するようです。
スコットランド南東部イングランドとの国境に位置するボーダーズ、この地域には現在ウイスキーの蒸溜所が1つもありません。
その昔イングランドに税金を取られるのが嫌でハイランドや島嶼部に蒸溜所を移してしまったディスティラーが多かったのでしょう、この地域に蒸溜所が在ったのは1818年から1837年の約20年間で3蒸溜所が在ったのみです。
ところが先週、スカイ島に新たな蒸溜所が出来るニュースが発表された直後、次々とボーダーズにも蒸溜所を造るんだというプランが発表されました。
写真はその発表されたプランの内の1つを掲載したスコットランドの新聞記事です。
記事の見出しを見て分かるように500万ポンド(約8億5千万円)掛けて蒸溜所を建設する計画のようです。
この蒸溜所建設プランを発表したのは、Borders Distilling Companyというスモールバッチのブレンデッドスコッチウイスキーを主に製造販売しているTweeddale Whiskyが立ち上げた会社だそうです。
そして他にもMossburn Distillersという会社がJedburgh(ジェドバラ)の近郊に蒸溜所を建設する計画を発表し、こちらは約4,000万ポンド(約68億年)を掛け、モルトウイスキーだけでなくグレーンウイスキーも造り、その他のスピリッツも造れるような規模の大きな蒸溜所建設を目指すようです。
そして計画はまだ発表されていないのですが、Three Stills Companyという 会社がHawick(ホーウィック)近郊で蒸溜所を建設するプランを持っているそうです。
まっ、地名だけだとどの辺りに蒸溜所が出来るのかちょっと分かりにくいですが、スコットランドの首都エジンバラを南に下った辺りにこれらの蒸溜所が建てられる計画だって事です。
何しろ今までスコットランドのローランド地方には蒸溜所が少なく、スコットランドを訪れてもローランド地方を周る事は少なかったのですが、これらの計画が実行され、ローランド(ボーダーズもローランド)地方に蒸溜所が増えてくれればローランドを巡る旅なんていうのを何時か計画してみたいものです。
そしてローランドのウイスキーも色んなタイプが誕生するでしょうし、それらを飲み比べられる日が来るのを楽しみに待ちたいと思います。
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