あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ウイスキーとビールの融合

barvirgo2014-04-17

スコットランドの最大手といわれる醸造所に「テネンツ」というビールを造っているWellpark Brewery(ウェルパークブルワリー)というところがあります。
「テネンツ」だったらスコットランド中何処へ行っても飲めるんじゃないかというぐらい何処でも見かけますから本当に大手の醸造所といってよいでしょう。
そのウェルパークブルワリーがウイスキーをインフューズしたビールをリリースすると発表しました。
小規模のブリュードッグとかがウイスキーの樽を使って熟成をさせるカスクエールは今までにもありましたが、大手の醸造所がリリースするというのにはちょっとビックリしました。
生産量が格段に違いますし、それでなくてもウイスキーの樽が不足し始めているのに醸造所にたくさん樽が奪われてしまったらどうなるのか?なんてことも心配ですしね。
しかし、どうも生産方法を聞くと樽に入れて熟成させるわけではないそうです。
ウイスキーの樽を使うには使いますが、シングルモルトウイスキーの樽をチップにして醗酵タンクに約3週間入れるのだそうです。
樽を細かくする事で、樽に染み込んだウイスキーの成分がより多く取り出せるんでしょうね。
なるほど!これなら大手醸造所が大量の樽を使わなくてもある程度ウイスキーのフレーバーを取り込んだビールが造れそうですよね。
そして造り方の賛否はともかくとして、先の年末年始にエジンバラのパブで飲んだ時にもカスクエールは結構たくさん置いてあったし、ウイスキーの樽で熟成させたビールは人気なんだなと感じました。
なので、今度スコットランドを訪れた時にはもちろんこの新しい「テネンツ」を飲んでみようと思いますが、日本でもカスクエールやこうしたウイスキーをインフューズしたビールが色々誕生してくれると嬉しいだけどな、と思いました。
そしたらウイスキーのチェイサーとしての相性も高まりそうですしね。
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