あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 I love blended whisky(アイ・ラブ・ブレンデッドウイスキー)

barvirgo2014-04-29

という記事が、イギリスのドリンクレポートに掲載されていたので簡単に紹介します。
この記事は、イギリスの作家Henry Jeffreys(ヘンリー・ジェフリーズ)氏が書いたそうですが、現在のイギリスではブレンデッドウイスキーよりシングルモルトウイスキーのほうが上だと思っている消費者が多いらしく、ブレンデッドウイスキーを軽んじる傾向があるそうです。
この辺は何となく日本と似ているなとあるじなどは感じるのですが、ジェフリーズ氏は、今みんなが有り難がってるシングルモルトウイスキーの蒸溜所の多くは、ブレンデッドウイスキーの原酒を造る為に出来た所が多く、もともとはブレンデッドの為に誕生したウイスキーであり、癖があってそれぞれの個性は楽しいが、それよりもブレンデッドウイスキーの方がそれら癖のあるシングルモルトを組み合わせマスターディスティラーと呼ばれる方々がバランスよく、そして飲みやすく仕上げ、多くの方に美味しいと思って貰えるように造った素晴らしいウイスキーなんだと書いています。
そして次にバーに行ったらシングルモルトではなくブレンデッドを飲めとも書いています。
まっ、あるじとしてはそこまで極端にブレンデッドを飲めとは言わないですが、ただ確かにもっとブレンデッドウイスキーを楽しんでも良いとは思うのです。
シングルモルトは個性があって面白いと仰るのはもちろん分かりますが、そんなシングルモルトだってその殆どはシングルカスクでない限りブレンドされてからボトリングされているのです。
要はたくさんの蒸溜所の原酒をブレンドしているのか、1つの蒸溜所の原酒のみをブレンドしているのかの違いなのです。
結局どちらも味を調えてボトリングされたウイスキーなのです。
実際、サントリーに聞いてもニッカに聞いてもブレンドの大事さをよく仰ってますしね。
そしてブレンデッドの場合はグレーンウイスキーを使っている事もあり、価格的にも手頃で飲む事が出来るのです。
なので皆さんもたまにはブレンデッドウイスキー、飲まれてみては如何でしょう!
思いの他はまってしまうかもしれませんよ。
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