あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ビーフィーターのセミナー

barvirgo2014-05-16

が昨日あったので行って来ました。
久しぶりのジンのセミナーで、幾つかのジンを比較テイスティング出来たのは楽しかったですし、比較テイスティングというのは大事だと改めて感じました。
という訳で簡単にビーフィーター・ジンの話など・・・
ビーフィーターはロンドンドライというタイプのジンです。
タンカレーボンベイサファイヤ、ゴードンなどと同じタイプのジンという事になります。
しかしその中でもビーフィーターが拘っているのは、蒸溜所がその名の通りロンドンに在るという点です。
ロンドンドライといいながら、ロンドンでジンを造っている蒸溜所は殆ど無く、大手でいえばビーフィーターのみなのです。
そしてビーフィーターの名前の由来ですが、これはロンドンに在るロンドン塔の衛兵の呼び名から来ています。
ロンドン塔の衛兵は体力が必要という事で、王室の晩餐会等があった時に残った料理(牛肉など)を優先的に持ち帰る事が出来たそうで、それで牛(Beef)を食べる人(Eater)と呼ばれるようになったそうです。
因みにそんなビーフィーター、現在も37名居るそうです。
それとビーフィーターの拘りとしては、創業者ジェームズ・バロー氏のレシピを守る事だそうで、創業が1820年といいますから約200年近くその伝統のレシピを守り製造しているそうです。
そして使用するボタニカル(草根木皮)は9種類、ジンには絶対欠かせないジュニパーベリー、そしてコリアンダーシード、レモンピール、セビルオレンジピールリコリス、アーモンド、アンジェリカルート(根)、アンジェリカシード(種)、オリスルートだそうです。
で、ジュニパーベリーはイタリア産で、毎年約50トン使用しているそうです。
それと造りにも拘りがあり、ボタニカルを浸漬して蒸溜する際に浸漬してから直ぐ蒸溜するのではなく、24時間しっかり浸漬してから蒸溜しているそうです。
その後「ビーフィーター24」の説明や今度日本でも発売になった「バローズリザーブ」の説明及び比較テイスティング、またビーフィーターのカクテルコンペの告知などがあって、セミナーは終了しました。
あと比較テイスティングの中で個人的に面白かったのは、ギルビー・ジンがその中にはあったのですが、それがイギリスで造られたものではなく韓国でライセンス生産されているものだという事と、そのギルビーがとてもシトラス(ライム)フレーバーが強く思いの他美味しかった事でした。
あるじ久しくギルビーなんて飲んでいなかったので、韓国で造られているというのも知りませんでしたし、それがなかなか良かったというのはこうしたセミナーの時とかじゃないと分からないので、本当に開催してくれたサントリーには感謝です。
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