あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 サントリー白州蒸溜所見学 2014 −1−

barvirgo2014-06-03

さて6月1日の日曜日に、1年3ヶ月ぶりのサントリー白州蒸溜所を見学に訪れました。
今回は先月7日(水)でVirgoが18周年だった事もあり、Virgoの18周年記念イベントとしてサントリーの協賛を得た見学バスツアーとして行って来ました。
今回の見学ツアーに当たり、ご協力頂いたサントリーの皆様及び参加頂いた皆様には改めて心より御礼を申し上げます。
因みに今回の蒸溜所見学では、蒸溜所の見学はもちろんテイスティングセミナーも開催して頂き、テイスティングセミナーでは「響17年」とその構成原酒を試飲させて頂きながら、サントリーブレンド及び原酒に対する拘り等伺って来ました。
また講師及び案内をしてくださった仲沢氏が、ブレンダー室など現場にいらっしゃった方だったので、かなり興味深い話までしてくださりとても楽しい蒸溜所見学でした。
そしてまた新たな発見もあり、蒸溜所も年々変わっていっているんだな〜と感じました。
特にここ数年訪れる度にあるじが感じているが、年々スティルハウスの中が熱くなっている事です。
数年前は日曜日に訪れるとスティルハウスに入っても中は涼しく、日曜だから蒸溜をしていないということではなく、平日でも稼動していない時があり、そのタイミングで訪れると余熱もなく涼しかったようです。
しかし3〜4年ほど前からは、日曜日なので蒸溜は行なわれていなくても平日蒸溜していたであろう余熱の熱気が感じられるようになり、昨年になると訪れた日曜日にも蒸溜を行なっていて、そして今年は昨年以上のスティルに火が入っていて、スティルハウス内とても熱くなっていました。
話によると現在ではほぼ24時間365日フル稼働だそうです。
そしてまた驚いたのが、蒸溜スタッフは4人で、2人ずつ12時間の2交代で行っているそうです。コンピューターで制御しているとはいえ凄いですよね。
それと製造の話で今までと違ったのは、今までは樽詰めのアルコール度数は60度と仰っていたのを、現在は59度で行なっていると仰っていました。
たかがアルコール度数1%ですが、されど1%、樽の中での熟成には当然違いが出てくるでしょうし、あるじ的には凄い気になる話でした。
また現在蒸溜所見学に行っても樽の中を焼き直すリチャーの様子を見せなくなっているのは知っていましたが、見せないだけでなく実際サントリーでは樽をリチャーして使用する事はないんだそうです。
なのでリチャーをしていたのは見学者に見せる為だけに行っていたそうです。
あと見せて頂く事は出来なかったのですが、昨年から稼動している連続式蒸溜機で生産している原酒の割合が白州蒸溜所の生産量の約10%あり、蒸溜機自体は小さくても連続式は効率が良いといった事など教えて頂きました。
まだ何時になるのか分かりませんが白州蒸溜所のグレーンウイスキー、飲める日が楽しみです。
だいたい見学で伺ったのはこんなところでしょうか、後はテイスティングセミナーも開いてもらったので、明日はそのあたりを少し書いてみたいと思います。

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