あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 良い店は減っているのか?

昨日久しぶりにお見えになられたお客様に、「赤坂は良い店減っちゃったよね。」と言われました。
確かに店の入れ替わりは激しく、たまにしか赤坂にお見えにならない方から見れば、凄く街の雰囲気が変わったと思うのは分かります。
そしてそのお客様にとって良いと思える店が無くなってしまった事もあるとは思います。
しかし、それはそのお客様が良いと思う店が無くなったのであって、広い意味で良い店が無くなっている訳ではないとあるじは思うのです。
新たにオープンした中にもきっと良い店がある筈です。
但し、人の感覚というのは怖いもので、自分が知っている店、良いと思っていた店が無くなると、そこに良い店が新たに入ってもそれを良いとはなかなか思えないようです。
例えば店が替わっているけどまあ良いかといって入ってみても、当然自分が知っていた店ではないので提供される物も違えばサービスの仕方も違うのです。
なのでそれがとても良いテイスト、良いサービスでも過去の経験と違う為、何か違うと感じ良い店だと思えないようです。
だから店が替わっている時はそれ以前の店と比較せず、一から新しい店について商品であったりサービスであったりを見てもらいたいと思います。
なので赤坂にも良い店はまだまだたくさんあります。(ある筈です。) と、あるじは信じいています。
とは言っても皆さんが知っている良いと思っている店が無くなってしまう事があるのは事実で、そしてお客様には「なんであんな良い店が無くなっちゃったの?あそこ好きだったんだけどな〜」なんて事も聞かれますが、答えは簡単です。
要は好きなお店だと皆さん仰っていはいるのですが、それじゃそれだけそのお店に皆さんが足を運んでいるのかというと、そんな事はないからです。
どんなに良い店でもお客様が来ないと潰れるのです。
良い店ならお客様が来るとは限りません。
そこには色んな理由が多分あり、これが原因というものを1つに絞る事は出来ないのですが、ただ1つ、もし本当に良い店で好きな店だと思っているのなら、今度何かあったらその店に行こうではなく、コンスタントに足を運んであげてもらいたいと思います。
な〜んて事を、思った昨日のお客様との会話でした。
てな訳で、うちの店にも皆さんコンスタントに来てね!

にほんブログ村