あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 蒸溜所名はBulleit Distilling Co!

barvirgo2014-08-22

5月30日の「小言」で紹介したディアジオ社が新たにケンタッキー州のシェルビー郡に建てる蒸溜所名が発表されました。
それがBulleit Distilling Co(ブレット蒸溜会社)です。
ディアジオ社のポートフォリオにあるバーボンウイスキー、「ブレット」の名を冠した蒸溜所になるそうです。
なので、ブレットバーボンのオーナーであるトム・ブレット氏はとても喜んでいるそうです。
何しろ今まではフォアローゼスの原酒を使ってブレットバーボンは造られてきましたからね。
それが今度から自社蒸溜所で生産出来るのです。
嬉しくない訳がありませんよね。
親会社のディアジオとしても、ポートフォリオの中でバーボンウイスキーは決して強くなかったので、自社系列蒸溜所を持つ事によってよりバーボンの強化に繋げたいのだと思います。
とはいえハッキリしないのは、自社蒸溜所が出来るのは良かったと思うのですが、現在販売されているブレットバーボンの原酒を供給してくれてたフォアローゼスとの契約は既に切れているそうで、新しい蒸溜所が出来てそこで造られるブレットバーボンやその他のウイスキーが世に出るまでには少なくとも後4〜5年は掛かるわけです。
その間ブレットバーボンはどうなるのだろう?
ちょっと他人事とはいえ気になりますよね。
フォアローゼスが新蒸溜所の原酒でブレットバーボンがリリース出来るまで原酒を供給し続けてくれるのか?はたまた他の蒸溜所から原酒を調達するのか?
バーボン業界も好調で原酒不足になってる蒸溜所も多いので、それだけが気がかりです。
まっそれでも新しい蒸溜所の誕生、そしてトム・ブレット氏の念願である自社蒸溜所の誕生というのはとても喜ばしい事で、心よりおめでとうございます。と申し上げ今日の「小言」と致します。

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