あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 アードモアもビーム・サントリー

barvirgo2014-10-04

あるじのお気に入りのシングルモルトスコッチウイスキーにアードモアというのがあります。
数年前まで日本ではアサヒビールが輸入をしていたのですが、あまり日本では売れなかったのか止めてしまい、現在では並行品かボトラーズのボトルをたまに見かける程度になってしまったウイスキーです。
蒸溜所はスペイサイドの東、ぎりぎりスペイサイドだと分類される方もいれば、いやハイランドだと主張しているウイスキー評論家もいたりする、微妙な地に在ります。
あるじ的には蒸溜所がリリースするオフィシャルボトルにハイランドと書いてあり、スペイサイドの文字が無いのでハイランドのシングルモルトだと認識していますが、そのハイランドにおいてピートを焚いたモルトを原料にウイスキーを造る蒸溜所が減っていく中、今も変わらずピート焚いたモルトを原料にウイスキー造りをしている数少ない蒸溜所の1つでもあります。
またピーテッドモルトを使ったウイスキーとはいえ、アイラやオークニーのピートとも違う優しいピートの香りがあり、そんなところもあるじは好きだったのですが、現在は日本での正規品販売が途切れている状態なんですよね・・・
そんな中、先月アードモアではオフィシャルボトルの見直しが行なわれ、今までは「トラディショナルカスク」というピーテッドモルト100%使用したノンエイジステートメントウイスキーから、ピーテッドモルト80%、ノンピーテッドモルト20%を使用したの「レガシー」に切り替えられリリースされました。
このニュース自体はあるじも知っていたのですが、アードモアは輸入されていないし「小言」で紹介しても仕方ないと思っていたのですが、なんとサントリーのビーム買収でアードモア蒸溜所はビーム・サントリー傘下の蒸溜所になっていたんですね。
そしてビーム・サントリーではここ数年はピーテッドモルトウイスキーの需要が伸びている事もあり、ピーテッドモルトレンジの強化を進めていて、その1つにアードモアも含まれていた為、先月の「アードモア・レガシー」発売になったそうです。
またビーム・サントリーとしてはアードモアのオフィシャルスタンダード品をリニューアルした理由の1つには海外での販売も視野に入れているとの事なので、この「アードモア・レガシー」を日本で買って飲める日が来るんじゃないかと、あるじとしては期待が持てる気がしたので今日はこの話を書く事にしました。
但し、これで前の「トラディショナルカスク」より気に入らない味になっていたらちょっとショックですがね・・・

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