あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 Benromach French Oak wine casks finished(ベンローマック フレンチオークワインカスク フィニッシュ)

barvirgo2014-11-26

ウイスキーの樽について書いていたらこんな新商品のリリースがあったのでちょっと紹介。
スコットランド・スペイサイドでは最も小さいといわれるベンローマック蒸溜所、そのベンローマック蒸溜所から今回2タイプのフランスワイン樽で後熟させたシングルモルトウイスキーがリリースされると発表されたのです。
1つはフランス・ローヌ地方のエルミタージュワインの樽で27ヶ月後熟させた物、もう1つはボルドーのオー・メッドクにあるシャトー・シサックの樽で20ヵ月後熟させた物だそうです。
共に最初はファーストフィルのバーボン樽で熟成させたウイスキーだそうです。
そして新商品の発表に際し、こうした樽の使い方についてのコメントを付けていて、こうしたフランスのワイン樽で後熟させるのはちょっとした実験であり、こうした試みによってよりユニークで複雑な味わいが加わり、そして新たなベンローマックのファンを増やしたいのだそうです。
1つの樽種からでは与えられる影響というのは限られているので、蒸溜所のよってはこうした樽の詰め替え、後熟させるといった手法が最近では本当に増えています。
これによってウイスキーの味わいの世界が広がるのだから樽の使い方というのはやはり面白いものですよね。
かと思えば、エドリトンというマッカランやハイランドパークを傘下に持つグループ企業では、樽に関する拘りは強く持っていますが後熟させるのは邪道だと考えていて、傘下の蒸溜所においては後熟させるウイスキーは造らせないそうです。
シェリー樽ならシェリー樽、バーボン樽ならバーボン樽、ファーストフィル、リフィル等それぞれの樽の熟成状況を見極めながら払い出しするのだそうです。
まっ!これも1つの考え方で、あるじはどちらもありだと思います。
と、何か話が取り留めなくなりましたがそうそうベンローマック、今回リリースされる新商品が日本で販売されるのかは分かりませんが、フレンチオークワインカスクのフィニッシュは、ちょっと飲んでみたいと思ったあるじなのでした。

にほんブログ村