あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ウイスキーテキスタイル

barvirgo2014-12-04

スコットランドの西にはヘブリディーズ諸島と呼ばれる島々があります。
縦に長くシングルモルトウイスキーで有名なアイラ島も実はヘブリディーズ諸島のうちの1つです。
そしてアイラ島を含む南の島々をインナーヘブリディーズ、ルイス島ハリス島を含む北の方の島々をアウターヘブリディーズと読んでいます。
で、この北の島々アウターヘブリディーズにあるハリス島、ここでは世界的にも有名なハリスツイードが作られています。
手織の生地で、これで服を作ればそれこそ一生ものの布地(テキスタイル)だそうです。
この一生もののハリスツイード、これが常にウイスキーの香りを放てば!なんて考えた人が居たようです。
そして、グラスゴーにあるヘリオット・ワット大学とハリスツイード協会の協力によりドライクリーニングにかけてもウイスキーの香りが落ちないテキスタイルを開発したのだそうです。しかも何度洗っても大丈夫なんだそうです。
凄いですよね。どんな感じなのか実際に香りを嗅いでみたいですよね。
ただ微妙なのが、写真にあるようにこのハリスツイードにつけた香りはジョニーウォーカーブラック(ジョニ黒)なのだそうです。
どうせ作るならシングルモルトウイスキーの香りがするテキスタイルにして欲しかったなって気もしますが、ジョニ黒の方が世界的にも売れているから仕方ないのかもしれません・・・
とはいえこのハリスツイードでスーツを作ると、着ていれば何時もジョニ黒の香りに包まれるわけです。
ちょっと楽しい気もしますが、電車に乗ったら周りの人になんと言われるか?また車運転していて警察に止められたら酒飲んでいるのかと間違われるのか?そんな事を想像すると、ウイスキー好きとしてはやはり欲しいかもと思ってしまうテキスタイルなのでした。

にほんブログ村