あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 オフィシャルのウイスキーは良いな!

barvirgo2015-02-11

と、実は昨日も思いました。
昨日は店の在庫で少なくなってきた所謂オフィシャルと言われるウイスキー仕入れたのですが、一時期に比べ価格が若干高くなったとはいえ最近案内の多いインデペンデントボトラーズ(独立瓶詰業者)のウイスキーに比べ価格は安いし、常時お客様に提供できるし味わいに当たり外れもないし、マニアな方が飲むのでなければこんな良いウイスキーはないなと改めて思いました。
インデペンデントボトラーズがリリースするウイスキーでも限定品でなければ味わいの安定感はありますが、その殆どがシングルカスク(一樽からボトリング)かスモールバッチ(小ロット)で希少価値はありますが、価格が高騰している現状を鑑みると珍しさだけを求めるのであればそれでも良いのでしょうが、本当にその価格と味わいのバランスが取れているのかというとかなり合っていないウイスキーが増えてきた気がします。
しかも価格が高いにも拘らず、数が少ないとの理由で試飲してから買うことの出来る物も少なくなってきているのです。
2万円も3万円もましてや4万5万するウイスキーでさえメーカーの出すテイスティングノートのみで買わないといけないのです。
果たして高いから珍しいから美味しいウイスキーなのでしょうか?
あるじこの業界に30年以上居ますがそんな事はありません。
もちろん嗜好品なので好き嫌いの部分はありますが、普通に買えて手頃な価格のウイスキーにだって美味しい、この価格だったら満足だと思えるウイスキーは幾らでもあるのです。
そしてそれがオフィシャルと言われる蒸溜所を所有しているメーカーが販売しているウイスキーなのです。
自社の蒸溜所で造っているウイスキーを販売するのですから、味わいの安定感は抜群です。
ボトリング毎に味わいが変わってはお客様からの信頼を無くしますからね。
また安定供給、低価格を実現してくれます。
まっ、時には高価格のウイスキーをリリースする事もありますが・・・
とはいえあまりにもコストパフォーマンスが合わないウイスキーをリリースするとそのすべてが自社に跳ね返ってくるので、間違いなく安心出来るウイスキーを安定的に出してくれるのです。
なので、「小言」をご覧の皆さんも、珍しいウイスキーをたまに飲まれるのは良いと思いますが(実際Virgoでも提供していますし)、いつも安心して且つそんなに高くなく飲める定番オフィシャルウイスキーを見つけ、これからも末永くウイスキーを楽しんで頂けたらと思います。

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