あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 150万人以上

barvirgo2015-05-28

昨年スコットランドの蒸溜所を見学に訪れた人の数が150万人以上だったと、先日SWA(Scotch Whisky Association/スコッチウイスキー協会)が発表しました。
一昨年より約6%、2010年の130万人からすると15%近く蒸溜所を訪れる方が増えているそうです。
そして蒸溜所を訪れた方達が落としていったお金が昨年は総額で約50万ポンド、これは2010年が27万ポンドだった事を考えると、かなり蒸溜所でお金を落としていくようになっていっている事が伺えます。
これはあるじもスコットランドの蒸溜所を訪れていて感じるのですが、年々体験出来るツアーが増え、ショップもどんどん充実し、蒸溜所限定のウイスキーが買える所も増えましたからね。
そうそうそれと立派なレストランが併設される蒸溜所も増えた気がします。
なので最近ではあるじも蒸溜所を見学するだけでなく、ブレンド体験をさせてもらったり、アイラ島ではピート掘りなんかも体験させて貰いました。
まっ、それだけ各蒸溜所ともウイスキー造りはもちろんの事、ウイスキーファンに対するサービスの向上を心がけるようになってきたのだと思います。(なかには親会社の意向でいやいややっている感が感じられるところもありますけどね・・・)
そして蒸溜所を訪れる人が増えているはスコットランドだけでなく、アメリカでもかなり増えているのです。
アメリカにはマイクロディスティラリーが多すぎて小さいところを訪れた人の数を含まない、Kentucky Bourbon Trail(ケンタッキー・バーボン・トレイル)関連の蒸溜所を訪れた方の数だけですが、それでも昨年は72万5千人が蒸溜所を訪れているそうです。
この数字で前年比約10%増加しているそうです。
そして忘れてはならないのが日本、サントリーもニッカも、またその他の蒸溜所も、昨年は「マッサン」効果もあり蒸溜所を訪れた方はかなり増えているはずです。
但し日本の蒸溜所は基本無料で見学出来るので、数を把握するのはちょっと難しいのかなと思われます。
というような感じで、今ウイスキーを飲まれる方は世界中で増えてきています。
そしてウイスキーがどうやって造られているのか興味をもたれた方も増えたのだと思います。
実際同じウイスキーとラベルには書いてあっても、飲めばそれぞれ味わいが違うのは、ウイスキーに詳しくない方でも分かります。
やはり同じ様に造っていても、実はそれぞれに拘りがあり同じ造りをしているところはないのです。
なので「小言」をご覧の皆さんには是非蒸溜所を訪れて欲しいと思います。
先ずは日本の蒸溜所訪れてみましょう。
たとえば同じサントリーでも山崎と白州では違います。
ニッカの余市と宮城峡も然りです。
見学出来れば秩父蒸溜所は特にお勧めです。但し一般の見学を受け付けていないので、皆さんが立ち寄るバーで企画してもらうようにすると良いでしょう。
そして出来る事ならスコットランドの蒸溜所を訪れてみてください。
大きな蒸溜所もありますが、結構小さく感じる蒸溜所の方が多く、英語が苦手でもそれぞれの違いは結構分かったりするんです。
そして蒸溜所を訪れた後に飲むウイスキー、これが堪らなく格別です。
なので何はともあれ、是非一度スコットランドへ、スコットランドの蒸溜所へ、訪れて欲しいと思うあるじなのでした。

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