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 ベンチャーウイスキー秩父蒸溜所 2015冬 〜その1〜

barvirgo2015-12-09

さて、12月最初の日曜日、ベンチャーウイスキー秩父蒸溜所を約1年ぶりに見学させて頂きました。
なのでここでは今回の見学について書かせて頂きます。
ただ今回も書くと長くなってしまうので、2〜3回に分けて書いていきたいと思います。
という訳で今回見学に訪れたのは12/6(日)、BAR Virgoに見学を希望されるお客様に集まって頂き、バスで秩父蒸溜所へ行きました。
そして約束の午後1時半到着、で今回はスティルマンの三澤氏に案内をしてもらいました。

見学のはじめは秩父蒸溜所についての説明、会社としての創業が2004年で、蒸溜所としてウイスキー造りを始めたのが2008年、造っているのはモルトウイスキー、その原料の大麦麦芽について、現在はスコットランドイングランド、ドイツから輸入しているが将来的には10%程度を秩父産にしたいと考えている等の話を聞いて、そこから製造工程の見学に入りました。
因みに秩父産の大麦使用に関しては試験的にモルティングなどしてはいるそうですが、現在は休止しているそうです。
スコットランドでもモルティングは難しいと言っていましたし、原料の大麦を契約農家に作って貰うといってもまだ安定供給とまではいっていないようなので、100%秩父というウイスキーはこれから先の楽しみってところのようです。

製造工程、先ずはミリングです。
ミルルームのシャッターを開けてもらい現在仕込んでいる大麦麦芽(モルト)クロッピーノ(ドイツ産)を味見させてもらいながらミリングについての説明を聞きます。
この日仕込んでいるこのモルトはノンピートでしたが、秩父蒸溜所ではメンテナンス期間の前だけピーテッド麦芽で仕込みを行なっているそうです。
これはピーテッド麦芽で仕込みを行なうとその香りが残ってしまい、その後ノンピートの麦芽で仕込みをしてもピーとの香りが移ってしまうからだそうです。
また秩父蒸溜所では1回に仕込みにモルト400kgを使い、これで2000リッターの麦汁が得られるのだそうです。
そしてミリング、麦芽の粉砕についての説明を聞きます。
粉砕された麦芽をグリストというのですが、このグリストの粉砕割り合いが一般的にはハスク:グリッツ:フラワーが2:7:1と言われるところ、秩父ではこの割り合いには拘らず、麦汁の清澄度や糖度をみて粉砕の度合いを調整しているのだそうです。
なのでその時々で違うそうですが、割合的には3:6:1ぐらいになっているそうです。
などなどミリングの説明を聞いた後は見学に訪れた皆が待望の製造棟に入りました。
という訳でここからが本番、製造について話を聞いたのですが、長くなったので続きはまた後日という事でしばらくお待ち下さい。

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