あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ダンロビン城にも

barvirgo2016-11-30

ウイスキーとジンの蒸溜所が出来るかもしれません。
ダンロビン城といってもご存じない方も多いかもしれませんが、13世紀(1230年頃)から続くスコットランドで最も古い貴族であるサザーランド伯爵家の居城で、ノーザンハイランドのゴルスピー、ウイスキー好きの方に分かりやすく言うならグレンモーレンジィ蒸溜所より北、ブローラ(クライヌリッシュ蒸溜所のある街)のすぐ南にあるお城です。
写真を見てもらうと分かる通りとても立派なお城です。
なにしろサザーランド家はエリザベス女王に次ぐ土地持ちだそうなので、超がつくほどのお金持ちでしょうからね。
因みにノーザンハイランドはサザーランド州がかなりの部分を占めていて、如何にサザーランド家が凄い金持ちなのか分かります。
そして話はそれますが、スコットランド本土で最も北の地方であるにも拘らずこの辺りが何故サザーランド(南の地)なのか?これも実は面白く、スコットランドへ攻めてきたヴァイキングがこの地を支配していた当時、スコットランドでは最北でもヴァイキングにしてみれば南の地だったからだそうです。
そんなサザーランドのダンロビン城、以前から蒸溜所が建てられるという噂はあったのですが本当に、その庭園にジンとウイスキーの蒸溜所を造ろうと、ハイランドカウンシルに正式に申請書が提出されたのだそうです。
サザーランド伯爵としてはスペイサイドのバリンダロッホ城の城主マクファーソン-グラント家が一昨年バリンダロッホ蒸溜所を建てたので、うちも負けずに蒸溜所を建ててウイスキーでも造るか!とでも思ったんでしょうかね。
貴族の方達に会った事はありませんが何だかプライド高そうですし、他の貴族がやるんだったらうちも!なんて考えそうですしね。
またハイランドカウンシルとしてもサザーランド伯爵家の申請なのでおそらく許可せざるを得ないでしょうから、きっとこの立派なダンロビン城の一画に、蒸溜所が誕生する日が来るんでしょうね。
そして蒸溜所が誕生すれば見学など出来るそうではありますが、バリンダロッホ蒸溜所なら蒸溜所だけ見学出来ますがこのダンロビン城、庭園の一画に造るんじゃ城と庭園も見なきゃいけなさそうで良いような悪いような・・・なんかちょっと複雑です。
にほんブログ村 酒ブログ 洋酒へ
にほんブログ村