あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 Independent Bottlers Challenge(インデペンデント・ボトラーズ・チャレンジ) 2016

barvirgo2016-12-13

の結果が発表されました。
ここ数年の世界的ウイスキーブームでシングルカスク(一樽)とかスモールバッチ(規定は無いが少量の樽)の限定品が多いインデペンデントボトラー(独立系瓶詰業者)のウイスキーは高騰しており、またここで紹介しても皆さんが入手出来るウイスキーは殆ど無いので書いても仕方ないかとも思いましたが、そんな高騰しているインデペンデントボトラーウイスキーでただリリースの本数が少なく希少価値が高いから美味しいウイスキーだというのではなく、どこのインデペンデントボトラーがリリースしているウイスキーがこのコンペティションで高く評価されているのか?
それを知る事により、どこのインデペンデントボトラーの信用度が高いのか分かる側面があるなと思い、簡単にここで紹介します。
という訳で、先ずは今年全体を通してのインデペンデント・ボトラー・オブ・ザ・イヤーに輝いたのは・・・
Malts of Scotland(モルツ・オブ・スコットランド)、ドイツのボトラーでした。
因みにインデペンデント・ボトラーズ・チャレンジではカテゴリー毎に熟成年数を基本4段階に分けそれぞれでゴールド・シルバー・ブロンズの各賞を与えています。
なので各賞紹介は出来ませんが、モルツ・オブ・スコットランドはカテゴリーでいうとアイラとスペイサイド、そしてグレーン部門のインデペンデント・ボトラー・オブ・ザ・イヤーを受賞しており、それ以外のカテゴリーの各年数部門でも数多くのメダルを獲得しています。
そしてそれ以外のカテゴリーでは、キャンベルタウン部門ではSMWS(スコッチ・モルトウイスキーソサエティ)が強く、他のボトラーは出品すらしていないのか?メダル1つも取っていませんでした。
そしてハイランド部門ではDouglas Laing(ダグラスレイン)が受賞、アイランズ(アイラ以外)部門ではThat Boutique-y Whisky Company(ブティック・ウイスキー・カンパニー)、それとローランド部門がVintage Malts(ヴィンテージ・モルツ)で、最後ノンスコッチ部門がCeltic Whiskey Shop(ケルティックウイスキー・ショップ)でした。
以上が各カテゴリーのインデペンデント・ボトラー・オブ・ザ・イヤーを受賞したボトラーで、上記の各社は受賞カテゴリー以外でも結構メダルを獲得していてインデペンデントボトラーとしてかなり信用度が高いボトラーだという事が伺えます。
もちろん今回受賞していない、またはメダルも取っていないというボトラーにも良いボトラーはあると思いますが、あるじがこの世界に入った頃とはボトラーの数も桁違いに増え、どこもウイスキーをリリースする時には良い事しか書かないテイスティングノートを添えてくるので、自身の鼻で舌で確認出来ない以上、このインデペンデント・ボトラー・オブ・ザ・イヤーの結果というのを1つのウイスキー選びの参考にして頂ければ良いのかな思います。
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